老舗が挑む新たな製品
東京都台東区の老舗紙製品メーカー、株式会社平岡がこの度、業界初の紙製アクリルスタンド「紙スタ」を発表することになりました。創業から92年を誇る同社は、エンタメ向けの紙製品を中心に受注生産を展開してきましたが、近年のアクリル製品の主流化によって業界が縮小する中で、新たな挑戦を行います。
SNSでの反響から生まれた商品
平岡が発信したSNS投稿は、1.3万の「いいね」と169万のインプレッションを集め、ファンからの強い反応を引き起こしました。これは、1,000件を超えるユーザーの声が寄せられる結果となり、その中で特に要望が多かったのが「アクリルスタンドの紙版」の制作でした。環境に配慮した商品や持ち運びやすさの要望から、この紙製アクスタが誕生しました。
商品化への決断
この反響に応じて、平岡社はSNSから届けられた声を受け止め、商品化の道を選びました。アクリルが主流の中で、紙製品の良さを再認識し、環境にも優しいスタイルを提案することが今の時代には求められていると感じたのです。これにより、同社が新たな一歩を踏み出したのです。
商品の開発と苦悩
「紙スタ」の開発においては、製品を作り出す上でさまざまな壁に直面しました。特に紙ならではの切り抜き精度や、スタンドとしての強度、差し込み機構の設計が大きな課題でした。しかし、92年間の経験に基づくノウハウを活かし、試作に試作を重ねることで、最後にはユーザーの要望に応えられる製品が完成しました。
紙製アクスタの利点
「紙スタ」の最大の特徴は、環境への配慮です。プラスチック使用の削減に貢献し、廃棄時も簡単に分別が可能です。また、紙製の特性によって高い発色性が実現しており、見た目にも美しい仕上がりとなっています。これにより、ファンたちは大好きなキャラクターを身近に感じられる楽しみを持つことができます。
発売スケジュール
「紙スタ」は2025年12月16日よりOEM生産の受注を開始します。販売価格については都度お見積もりとなっており、現時点では具体的な価格は未定ですが、需要に応じた柔軟なプランを提供することを考えているとのことです。
代表者のコメント
代表取締役の平岡直樹は、「私たちのような古い会社が現代のSNSを通じてお客様の声を直接聞き、商品開発に繋げたことは非常に大きな変化だと思います。『紙スタ』を通じて、より多くのユーザーの期待に応えていくメーカーとして成長していきたい」と語っています。
会社概要
株式会社平岡は、昭和8年に設立され、東京都台東区上野に本社を構える受注生産の専門企業です。主にエンターテイメント向けの紙製品を手掛け、この度新たな展開として「紙スタ」の商品化に至りました。公式サイトでは他の製品情報や新しい取り組みについても詳しく紹介しています。
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