新しい蒸留装置の開発がもたらす未来
コーベックス株式会社とマイクロ波化学株式会社は、マイクロ波を用いた真空溶剤蒸留回収装置の開発を開始しました。この革新的なプロトタイプは、2026年4月に完成予定で、その後顧客と共に実証試験を進め、2027年には販売実機としてシリーズ化される見込みです。
開発の背景
化学廃溶剤のリサイクルが急務となる中、コーベックスは小型蒸留装置の開発を行い、これまで多様な業種からのニーズに応えてきました。蒸留装置は、反応や清掃後の溶剤を再生するために不可欠な機器ですが、従来の加熱手法では処理が難しい廃液も多く存在します。このため、加熱方法を変える必要があると考えられていました。
マイクロ波加熱の利点
新たに開発される蒸留装置は、マイクロ波を熱源とし、内部から直接対象物を加熱します。この方法により、精緻な温度管理が可能となり、残渣の発生を抑え、エネルギー損失や生産量の低下といった課題を解消できることが期待されています。従来型では難しかった廃液の蒸留回収も、新技術により実現が見込まれています。
今後の計画
両社はプロト機の開発・製作を急ピッチで進めており、2026年4月には顧客に納入される予定です。納入後は、実際の現場での検証を経て、販売実機としての実証試験が行われ、サイズや仕様についても検討が進められます。コーベックスは、試験完了後に非危険物用のドラム缶式バッチ蒸留再生装置としてラインナップに加え、防爆仕様の設計も同時進行で進めています。
環境への貢献
今回の開発を通じて、マイクロ波化学はエネルギー分野における革新技術の社会実装を加速し、新たな価値を生み出す役割を果たしていきます。環境関連技術を forefront に進める二社の取り組みは、将来的なエネルギー効率とリサイクルの向上に期待が寄せられています。
会社紹介
コーベックスは昭和44年に設立され、以来環境関連および省力機器の開発に注力してきました。数々の特許技術を活かし、有機溶剤のリサイクルを目的としたソリューションを提供しています。一方、マイクロ波化学は2014年にマイクロ波加熱を用いた大型化学プラントでの製造プロセスの開発に成功し、省エネルギーかつ高効率な生産プロセスの実現に寄与しています。
この新しい取り組みは、環境に対する配慮と経済的利益を両立させる次世代の技術革新として大いに注目されるでしょう。