八王子のアート旅
2025-11-21 23:33:27

八王子のテキスタイルの魅力を解剖するアートの旅

八王子のテキスタイルを紐解くアートジャーニー



八王子は、歴史的に「桑都」とも称され、養蚕と絹織物業で栄えた地域です。中でも明治時代に設立された「萩原製糸場」は、かつて日本一の生産量を誇ったことで知られています。この工場は、日本が生糸の世界一の輸出国としての地位を築く礎を作った、数多くの製糸工場の中でも先駆けとなる存在でした。さらに、昭和初期には市内の約97%の工場が織物業に従事し、八王子は「織物のまち」としてさらに発展しました。

現在、八王子では織物や染色、編物、刺繍、さらにはプリーツ加工など、多彩な技術が引き継がれています。これらの技術は著名なデザイナーの衣装や先端素材の開発にも利用され、全国的にも注目の産地となっています。

展示の概要



今回の展示では、八王子産地の豊かな歴史と、美しいテキスタイル、そしてその背後にある伝統技術を詳しく紹介します。特に見どころは、地域の職人たちが受け継いできた技術を実際に体感できる点です。展示は奥田染工場の布類計画室で行われ、開催日は11月24日と12月7日、いずれも金曜日から日曜日のみに開催されます。時間は11時から11時半までで、定員は10名、料金は無料で事前の申し込みは不要です。

また、奥田染工場はシルクスクリーンプリント(手捺染)を専門とし、工場内の一部がリノベーションされて「布類計画室」として開放されています。この空間は、展示・イベントスペースとしての役割を果たすだけでなく、八王子の布づくりを支えてきた機械や歴史資料を保存し、活用することを目指しています。ですが、ただ消費される場所ではなく、いつまでも物作りが行われる場であり続けたいという理念があります。

トリッキーと高須賀活良の影響



また、八王子に拠点を置くデザイン会社「トリッキー」は、八王子市のブランドメッセージ「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」のロゴデザインや、ふるさと納税の企画などさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。特に織物産地プロモーション「ハタオリマチのハタ印」を通じて、地域の魅力を再発見し、多くの市民や訪問者にそのデザイン理念を届けています。

高須賀活良さんは大学でテキスタイルを専攻し、伝統技法を用いた制作・調査活動を行っています。植物を用いた作品作りを通じて、土地との対話や循環的な思想を重んじるその姿勢は、今回のアートジャーニーにも色濃く反映されているでしょう。

最後に



八王子のテキスタイルの歴史と現在を織り合わせた展示を通じて、参加者は地域の文化や伝統技術の重要性を再確認できます。この機会に、八王子の多様な文化の一端に触れてみてはいかがでしょうか。アートジャーニーは、過去と未来を結びつける糸のような素敵な旅となることでしょう。


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会社情報

会社名
公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
住所
東京都八王子市本町24番1号
電話番号
042-621-3005

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