教育機関向け無償DNS可視化サービスの提供開始
株式会社AnyConnecTは、Cloudflareの強力なグローバルネットワークを活用し、教育機関向けに新しい無償DNSサービスの提供を開始しました。このサービスは、教育現場が直面しているサイバーセキュリティの脅威に立ち向かうために設計されており、既存のDNS環境と完全に互換性があります。これにより、複雑なネットワーク再構築や設計の見直しを行うことなく、サービスを簡単に導入することが可能です。
高まるサイバー攻撃のリスク
近年、教育機関をターゲットにしたサイバー攻撃は急増しています。ランサムウェアや不正な通信、さらには外部からのDDoS攻撃など、多岐にわたる脅威が存在します。しかし、多くの教育機関は、予算の制約や専門知識の不足、既存の契約状況から十分な対策を行うことができずにいます。これらの課題に応えるため、AnyConnecTはCloudflareのDNS基盤を活用し、導入の負担を極小化した上で、実効性の高い可視化とセキュリティ強化を実現することに成功しました。
サービスの特徴
新たに提供されるこの無償DNS可視化サービスは、次のような特徴を備えています:
1.
完全互換な既存DNS
現在使っているDNS設計やIPアドレス体系を変更する必要がなく、ネットワーク設計の見直しや大規模な切り替え作業を回避できます。学内システムやクラウドサービスとの互換性も維持されています。
2.
既存ベンダーとの協調
AnyConnecTは、学内ネットワークのベンダーやSIerとの協議に同席し、既存の契約や運用を尊重しながら、導入を手助けします。このため、特定ベンダーを排除することを目的とした「共存型」のアプローチが取られています。
3.
永年無償のサービス
初期費用や月額料金が不要で、管理権限は教育機関に渡され、将来的な内部運用の高度化も視野に入れています。
4.
可視化による情報の把握
CloudflareにDNSを切り替えることで、通信量の傾向や不審なアクセス、マルウェア通信などの兆候を把握することが可能です。これにより、以前の「何が起きているかわからない」という状況から脱却できます。
教育機関へのメリット
このサービスの導入により、教育機関は大きな投資や構成変更をせずともセキュリティレベルを向上させられます。また、インシデント発生前の兆候を事前に把握し、経営層や教職員への説明に使えるデータを取得できます。さらに、将来的なZero TrustやSASEの導入へのステップとしても活用可能です。
今後の展望
今後、AnyConnecTはDNS可視化を出発点とし、Webアクセス制御やゼロトラストネットワーク、教育機関向けSOCの連携など、教育DXとセキュリティDXを段階的に推進していく計画です。教育機関が安心して学びを進めるための先進的な取り組みが期待されます。