母乳糖鎖の新研究
2025-10-06 11:42:05

雪印メグミルクとビーンスタークが母乳調査を発表、新たな糖鎖の変化を解析

国内初の母乳調査



雪印メグミルク株式会社と雪印ビーンスターク株式会社は、共同で実施した全国母乳調査の結果を発表しました。この調査では、出産後の母乳中に含まれる糖たんぱく質糖鎖の濃度変化を国内で初めて詳細に解析しています。研究成果は、2025年10月2日から4日にかけて開催される「第44回日本糖質学会年会」で発表される予定です。

調査概要と手法



今回の調査では、20名の母親から集めた母乳を対象に、28種類の糖たんぱく質糖鎖の濃度を測定しました。出産後日数に応じて、これらの糖たんぱく質糖鎖の濃度がどのように変化するかを確認します。特に、糖鎖の変化を示すための詳細な測定が行われ、図に示された濃度の変化パターンは、多様な糖鎖が赤ちゃんの発育に与える影響を示唆しています。

研究の結果と意義



調査結果によると、多くの糖たんぱく質糖鎖は出産後の日数に伴い濃度が減少しますが、一部の糖たんぱく質糖鎖については逆に濃度が上昇することが示されました。このように、糖たんぱく質糖鎖の種類によって異なる濃度変化が観察されることが新たな発見となります。これにより、母乳に含まれる成分が赤ちゃんの健康や成長にどのように寄与しているのかをより深く理解する手助けになります。

母乳は赤ちゃんの健康に欠かせない栄養源であり、糖たんぱく質糖鎖は特に重要な役割を果たしています。これらの成分は腸内環境の構築や免疫機能の発達に関与しており、その化学的な構造についてはこれまで多くの研究が行われてきましたが、出産後の変化についてはあまり知られていませんでした。今回の研究が新たな知見を提供し、今後の育児用ミルクや機能性素材の開発に生かされることが期待されます。

今後の展望



雪印メグミルクと雪印ビーンスタークは、本研究を通じて、母乳の成分に関するさらなる理解を深め、赤ちゃんに最適な育児用ミルクや機能性素材の製品化を推進することを目指しています。赤ちゃんの成長段階に合わせた製品の開発は、今後の重要なテーマとなるでしょう。

結論



日本国内で母乳中の糖鎖の濃度変化を詳細に解析することで、新しい発見が確立されたこの研究は、赤ちゃんの健康を支えるための重要な一歩となります。今後も、母乳の科学的理解を進める研究が続けられることに期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
雪印ビーンスターク株式会社
住所
新宿区 四谷本塩町 5-1
電話番号
03-3226-2133

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