阪急阪神エクスプレス、ナイロビに新倉庫をオープン
阪急阪神エクスプレスのケニア法人、INTRASPEED ARCPRO (KENYA) LIMITEDは、2024年8月1日からナイロビ市に新しい倉庫を開設しました。この新しい拠点は、ロジスティクス事業の拡大を目指し、特にアフリカ市場におけるビジネスの強化を図るものです。
新たにオープンした倉庫は、ナイロビ国際空港から車で約10分という交通の便が良い立地にあります。さらに、シオーカマウICDやナイロビICDといった内陸コンテナ蔵置場にも近接しており、海上輸入コンテナのデバンニングや保管、ピッキング業務のスムーズな実施が期待されます。これにより、モンバサ港からナイロビへの物流も一層効率化されるでしょう。
倉庫の特徴とサービス
新倉庫では、保管貨物はWMS(Warehouse Management System)による管理が行われ、24時間体制でCCTVが設置されています。また、営業時間中には警備員が常駐し、貨物の安全性が確保されています。既存倉庫が手狭になったことを受けての新設ですが、今後の3PL需要の増加にしっかりと応えられる体制が整えられています。
さらに、他の海外現地法人には無い特徴として、ルーフ付き保税ヤードを有しており、新車や大型機械類の一時保管も行えるため、様々なニーズに対応できる点が強調されています。これにより、顧客の多様な物流ニーズに応え、安定したサービスを提供することが可能となります。
アフリカでの事業展開
Intraspeed社は1999年に設立され、以来南アフリカやケニアに拠点を拡大してきました。2018年1月に阪急阪神エクスプレスの子会社となってから、アフリカ市場でのビジネス展開を強化しています。今年8月には南アフリカのヨハネスブルグにも第二倉庫を開設しました。そして、今冬にはダーバンの支店・倉庫の移転拡張も予定されています。
この連続的な拡大は、アフリカにおけるロジスティクス事業の基盤を一層強固にすることでしょう。阪急阪神エクスプレスは、グローバルに展開する高品質な輸送サービスを提供するだけでなく、顧客それぞれに最適化されたロジスティクスを実現することに取り組んでいます。
今後は、国内外においても倉庫の機能拡充を進め、さらなる成長を目指していく方針です。顧客との信頼関係を築きつつ、高度な物流ソリューションを提供していくことで、業界内でのプレゼンスを高めていくでしょう。
結び
此次のナイロビでの倉庫開設は、阪急阪神エクスプレスがアフリカでのロジスティクスに力を入れていることを示す重要な一歩です。これにより、アフリカ各国への輸送がよりスムーズになるほか、多様な商品が迅速かつ安全に届けられるようになります。これからも同社の動向に注目です。