企業向けに無償公開された新しいストックオプション契約書キット

BAMBOO INCUBATORが新しいストックオプション契約書を無償公開

Str長年の壁を越え、企業が抱えるストックオプションの課題に最適化された「シン・ストックオプション」が登場しました。株式会社BAMBOO INCUBATOR（大阪市中央区）の代表、千葉直愛氏が発表したこの無料キットは、令和6年に対応した税制適格ストックオプションの一式を含んでいます。具体的には、発行要項や割当契約書、機関決議議事録、登記書類などを含む内容で、自由にダウンロードして使えるのがポイントです。

7つの特徴

1. 多様な専門家の知恵を結集

この契約書は、弁護士、税理士、司法書士、公認会計士など多様な専門家が協力して開発しました。ストックオプションの実務は複雑であり、特定の士業のみでは対応が難しいため、協力し合うことで実用的なものに仕上げました。

2. 読みやすさを追求

従来のストックオプション関連の文書は、専門用語と複雑かつ難解な条項により、特にスタートアップの経営者や従業員が理解するのが困難でした。新SOでは、平易で短い言葉を用いることによって、誰でも理解しやすい形式を目指しています。

3. M&Aへも対応

過去のストックオプションは、M&Aの際に使用できない場合が多く、特にスタートアップにとっては問題とされていました。新SOは、M&A時でも使用可能な条項をビッグイン型で標準化しているため、安心して利用できます。

4. 自動化対応が可能

多くの社員へ同時にストックオプションを配布する際には、手続きが簡単である必要があります。新SOは、イベントごとの条項や変数の先出しによりITツールを活用とした自動処理が可能です。

5. 柔軟性のある契約変更

ストックオプション制度は年々改正が行われています。新SOでは、今後の制度改正に柔軟に対応できるように、契約変更を簡単に行える設計が採用されています。

6. 利用者目線の設計

新SOは、実際の業務において管理部門が使いやすいよう設計されています。必要なアクションを明確に示し、どのようなイベントが発生した場合に取りうるアクションが分かりやすくなっています。

7. オープンソースとしての進化

新SOの開発フォーマットはオープンソースとしてNotion Wiki上で公開されており、利用者のフィードバックが随時改定に活かされます。さらに、解説動画も積極的に提供されており、理解を助けるための情報発信も行われています。

BAMBOO INCUBATORとは？

もともと2020年に結成されたBAMBOO INCUBATORは、弁護士や会計士、税理士などの専門家によって構成されるコミュニティです。専門知識格差の解消を目的に活動しており、現在は全国から100名以上の参加者が揃っています。

この新しいストックオプション契約書キットの無償提供により、企業の成長支援を目指す同コミュニティに、さらなる期待が寄せられています。今後もこの動きに注目です。