注目の愛知県みよし市「こはくファーム」の極上卵とは

愛知県みよし市のこはくファーム

愛知県みよし市には、特別な卵を生産する「こはくファーム」が存在します。ここでは、養鶏場としては比較的小規模ながら、地域の食文化に多大な影響を与える卵を提供しています。この養鶏場の卵は、美食を追求する東京や名古屋のミシュラン星付きのレストランで広く使用されており、特に「たまゆら琥珀」という名の卵は高く評価されています。

たまゆら琥珀の特徴

「たまゆら琥珀」は、10個で4,158円（税込）という高価格にも関わらず、多くのシェフがこの卵を選んでいます。一般的に卵の市場価格は1個20円から25円程度ですが、シェフたちはこの卵に400円を支払う価値を見出しています。一体この卵の何が彼らを魅了しているのか。

シェフたちの多くは「雑味がほとんどない」と評し、卵白の自然な甘みを堪能しています。名古屋の老舗ホテルでは、臭みがないためカスタードクリームに使われ、エクレアが販売されていますし、他のレストランでもアイスクリームやチーズケーキなど、卵の特性が活かされた料理に使用されています。さらに、ミシュラン二つ星の「レミニセンス」や東京の「アポテオーズ」の北村シェフも、手に入れたい食材のひとつと認めています。

養鶏のこだわり

では、このような素晴らしい卵はどのようにして生産されているのでしょうか。こはくファームでは、鶏の健康状態に応じて餌を調整することに特にこだわっています。人間にとっての食事が飽きるように、鶏にも同じ餌を与え続けるのは良くありません。そこで、こはくファームでは四季折々に餌を変更し、鶏が季節を感じることができる環境を整えています。

また、卵黄の色の調整にはパプリカなどの人工的な手法は用いず、動物性タンパク質にはカタクチイワシを与えています。イワシを食べることで濃厚な味わいになることもありますが、特有の臭いや雑味が生じることもあります。しかし、こはくファームでは海藻類を炒ることでミネラルを豊富にし、鶏の内臓バランスを整え、その結果として旨味があり雑味のない卵が生まれるのです。こうした養鶏に対する深い理解と技術が、こはくファームの卵の品質を支えています。