シルクツイードネクタイ
2018-08-28 10:10:06

着物の技術を活かしたシルクツイードネクタイが登場

着物の技術を用いたシルクツイードネクタイ



ユナイテッドアローズとクスカが手掛ける「シルクツイードネクタイ」が、2023年9月1日から特別先行発売されます。このネクタイは、一般的に流通しているウール製のツイードネクタイとは異なり、着物の技法を応用した稀な製品です。

シルクツイードタイの特長



このシルクツイードネクタイは、愛知県一宮市にある紡績工場で作られたオリジナルの「シルク紡毛糸」を使用しています。この糸は、複数の短い糸を組み合わせて紡績され、光沢のあるシルク糸とは異なる温かみとボリューム感を持っています。これを緯糸(よこいと)として使用し、職人が慎重に手織りすることで、特有の風合いが生まれます。また、経糸(たていと)には光沢と張りのあるシルク糸を用いることで、質感とともに着用時の心地良さが実現されています。

興味深いことに、1人の職人が手作業で製作するため、1日に織れる本数はわずか2~3本と、非常に手間がかかる逸品です。この手織りによる芸術性は、まさに時間をかけて丁寧に作られた製品であることを物語っています。

丹後ちりめんの歴史



シルクツイードタイに使用されている技術の背景には、京都府丹後地方の伝統である「丹後ちりめん」があります。丹後ちりめんは、江戸時代中期から受け継がれてきたもので、特有の凹凸状のシボが特徴です。この技術は、当時の絹屋が持ち帰ったもので、これが現在の丹後ちりめんの基盤となっています。

クスカ株式会社は、1936年に創業し、丹後ちりめんの魅力を生かした製品作りを行ってきました。三代目の代表、楠 泰彦氏は、「昔の織り技法で今のライフスタイル」をテーマに、手作りの良さと伝統を融合させた製品を展開しています。

商品のバリエーションと販売情報



今回発表されたシルクツイードネクタイは、3種類のシリーズを展開し、それぞれ異なる織り組織を用いています。具体的には、杉綾織りの「シルクツイードタイ」と「シルク ツイード レジメンタル タイ」が、表面に緯糸を豊富に露出させることで質感を表現。一方の「シルクツイードソリッドタイ」は、異なる技法を用いた平織りの変化組織で、独自の質感を演出しています。

価格は、シルクツイードタイとソリッドタイが14,000円(税別)、レジメンタルタイが15,000円(税別)となっています。ネクタイのサイズは長さ146㎝、幅8㎝です。

販売店舗としては、ユナイテッドアローズの多くの直営店が挙げられ、さらにはクスカの店舗でも購入可能です。オンラインストアでも展開されているため、全国どこからでも手に入れることができる点も嬉しい特徴です。

このシルクツイードネクタイは、伝統的な技術と現代のファッションを融合させた製品であり、一つ一つが職人の手によって作り上げられた特別なアイテムです。特に、洗練されたデザインとしっかりとした作りは、ビジネスシーンやカジュアルな場面でも幅広くご利用いただけるでしょう。ぜひ、その風合いと品質を実感してみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
クスカ株式会社
住所
京都府与謝郡与謝野町岩屋384-1
電話番号
0772-42-4045

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