THKと日本IBMが実現したグローバル会計システムの革新

THKと日本IBMが築く新たな経営基盤



最近、THK株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社は、世界21カ国に広がるTHKのグローバル会計システムの移行を成功させたことを発表しました。この取り組みは、SAPのクラウドERP「RISE with SAP」を基盤に、わずか12カ月という短期間で実現しました。新システムは2024年6月に稼働を開始し、その後の四半期決算処理も順調に行われました。

ものづくりサービス業を目指して


THKは、長年「ものづくりサービス業」を掲げており、日本、米州、欧州、アジアにおける市場ニーズに応えるための生産と販売の一体型体制を構築しています。これにより、グローバル展開から新規分野への進出、ビジネススタイルの変革を図り、事業の拡大を進めています。

この成長を支え、適応し続けるためには、経営基盤であるグローバル会計システムのアップグレードが必要不可欠でした。10年にわたる従来のシステムは、時代の流れに沿って移行が求められていました。従来型のSAP ECCから最新のSAP S/4HANA® Cloudへの移行を実施することで、安定した業務運用が確保され、新しい技術を活用した業務の改善を狙いました。

移行プロジェクトの成功


THKの新たなグローバル会計システムは、国内外の21カ国にまたがる33拠点、そして200ユーザーという規模を誇ります。このため、業務プロセスの変更を最小限に抑えることが重要な課題でした。移行にあたっては、既存のSAPシステムを最大限に活用しながらブラウンフィールドアプローチを採用し、移行リスクを軽減。12カ月という限られた時間内での確実な移行に成功しました。

日本IBMは、過去10年間にわたってTHKの経理・財務システムの構築と運用を支援してきた歴史があります。2013年に導入されたグローバル会計システムに加え、経費精算システムの導入や業務プロセスのアウトソーシングなど、THKの経営基盤の強化を遂行してきました。今回の移行では、これまでの豊富な経験とシステムへの深い理解を活かし、新システムへのスムーズな移行を実現しました。

シングルインスタンスによるプラットフォーム統一


本プロジェクトの特徴の一つは、全ての拠点で同一バージョンのシングルインスタンスを採用することです。これにより、短期間でのSAP S/4HANA® Cloudへの移行が可能となり、将来的には更なる機能追加や拡張も視野に入れたグローバル会計システムの展開を目指します。

未来への展望



THKは、これからの新たな拠点への会計システムの展開を予定しており、さらなる機能拡張も視野に入れています。グローバルでの一元化された成長基盤の確立を目指し、THKは独自の技術を基に世界に貢献する企業であり続けます。

THKと日本IBMについて



THKは、メカトロニクス業界での基盤技術を持つ企業であり、LMガイドをはじめとするさまざまな機械要素部品を世界中に提供しています。一方、日本IBMも企業変革を支えるITソリューションを提供することで知られています。両者が手を組むことで、今後も持続可能なビジネスモデルの構築が期待されています。

会社情報

会社名
日本アイ・ビー・エム株式会社
住所
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111

関連リンク

サードペディア百科事典: THK、日本IBM、グローバル会計

Wiki3: THK、日本IBM、グローバル会計

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。