絵本の世界へタイムトリップ! グリム童話から現代作家の作品まで、神戸の出版文化に触れる特別展
神戸市立小磯記念美術館では、2024年7月13日(土)から9月23日(月・祝)まで、特別展「絵本の旅―グリム、世界の昔話、ゆかりの作家と神戸の出版文化」が開催されます。
本展では、兵庫県内に拠点を置くBL出版株式会社が半世紀にわたり刊行してきた数々の絵本から、貴重な原画と資料を展示。33名の作家による220点の作品と資料を通して、絵本の魅力と神戸の出版文化に触れることができます。
展示は、5つの章で構成されています。
第1章「珠玉の絵本原画 ~能、バーナデット・ワッツ、ガブリエル・バンサンの世界」では、古典的な日本の能楽の世界から、海外の絵本作家であるバーナデット・ワッツ、ガブリエル・バンサンの作品まで、珠玉の絵本原画を展示。絵本の奥深さを堪能できます。
第2章「自分の力を信じる ~今も昔も、世界の子供たち」では、市川里美、さかた きよこ、さとう ゆうすけ、スズキコージといった、現代を代表する絵本作家たちの作品を展示。子供たちの成長を応援する、温かいメッセージが込められた作品の数々を鑑賞できます。
第3章「あたまはたらかせて ~いきもの、お仕事いろいろ」では、いまい あやの、豊福まきこ、植田 真、いわた まいこといった作家による、生き物や職業をテーマにした絵本を展示。子供たちの知的好奇心を刺激する作品を通じて、様々な学びを得ることができます。
第4章「自分の居場所、異形の力」では、きたむら さとし、川端 誠といった作家による、少し不思議な世界観を持つ絵本を展示。子供たちの想像力を掻き立てる、個性的な作品の数々を鑑賞できます。
第5章「わたしたちの大切な暮らし」では、長谷川義史、上村亮太といった作家による、日常の生活を描いた絵本を展示。子供たちの身近な暮らしを題材にした、温かく優しい作品の数々を鑑賞できます。
本展では、子供向けだけでなく、大人も楽しめる作品が数多く展示されています。絵本の魅力を再発見し、新しい発見に出会える貴重な機会です。
同時開催として、「小磯良平作品選Ⅰ」も開催されます。当館が収蔵する小磯良平の作品を展示し、絵本の原画とは異なる、もう一つの芸術の世界に触れることができます。
この機会に、神戸市立小磯記念美術館で、絵本の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。