求人倍率と失業率
2025-05-20 10:30:45

2025年3月度の有効求人倍率と失業率の最新データを分析

労働市場の最新データ分析



2025年3月度の日本の労働市場状況は、求人倍率が1.26倍、完全失業率が2.5%というデータが発表されました。このデータは、株式会社ツナググループ・ホールディングスの「ツナグ働き方研究所」が取りまとめたものであり、毎月定期的に発表される労働市場データレポートに基づいています。

有効求人倍率の動向



まず注目されるのが、有効求人倍率の上昇です。2025年3月度の有効求人倍率は1.26倍であり、これは前月から0.02ポイントの上昇となります。2か月ぶりの上昇であることは、労働市場が一定の回復を見せていることを示唆しています。ただし、前年同月差は-0.01ポイントと、2023年8月から20か月連続でマイナスが続いている点には留意が必要です。

特にパート求人においては1.17倍、正社員の求人倍率は1.05倍で、こちらは前年同月に比べてそれぞれ-0.06ポイント、+0.03ポイントとなっています。これは雇用形態によって応募者数や求人の充足度に細かな違いがあることを示しています。

完全失業率の状況



次に、完全失業率のデータを見てみましょう。2025年3月の完全失業率は2.5%で、前月からは0.1ポイント上昇しましたが、前年同月比では0.1ポイントの減少です。特に35-44歳や45-54歳の年齢層では失業率が上昇しており、この層における労働市場の厳しさを感じさせます。また、完全失業者数は180万人となっており、前年同月との差は-5万人と若干の改善が見られます。

新規求人数の動き



新規求人数の伸び率は前年同月比で-3.0%となり、5か月連続でのマイナスです。これは新たな雇用機会の減少を意味しており、特に業種ごとの分析を見ると、情報通信業や宿泊業、飲食サービス業では伸びが見られる一方、卸売業や小売業、生活関連サービス業、教育業では減少が続いています。このように、多様な業種の中で雇用の状況にばらつきが生じています。

ツナグ働き方研究所について



ツナグ働き方研究所は、株式会社ツナググループ・ホールディングスの傘下にあり、2015年に設立されました。この研究所は、労働法制や企業人事の分野において専門家たちと連携し、労働市場の動向を分析し、今後の雇用の未来を探る役割を果たしています。労働市場に関する研究を深めることで、企業と求職者の間に立つ架け橋となることを目指しています。

今後も、労働市場の変化は我々一人一人に影響を及ぼすため、注意深く見守る必要があります。各種データを通じて、雇用の未来をしっかりと考えていきたいものです。


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会社情報

会社名
株式会社ツナググループ・ホールディングス
住所
東京都中央区銀座7-3-5ヒューリック銀座7丁目ビル7・8階
電話番号

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