バリューデザインとOn-usが新しいパートナーシップを締結
2023年に入り、株式会社バリューデザインがOn-us Group Holdings Limitedとの戦略的パートナーシップを締結したことが発表されました。この提携は、アジア地域における越境リワードの提供を拡大する目的で実現したものであり、両社の技術とネットワークを融合させることにより、日本国内のブランドをアジアの旅行者へと直接届ける新たな流通チャネルの構築を目指しています。
パートナーシップの目的
バリューデザインは、On-usが展開する即時発行・現地利用が可能な電子クーポン「Smart E-Voucher」を通じて、国内800以上のブランドをアジア市場に展開します。この取り組みにより、海外旅行者は日本の魅力的なブランド体験をスムーズに享受できるようになるでしょう。この新しい仕組みにより、訪日外国人の来店促進と追加消費が期待され、バリューデザインのサービスを導入している企業には新規顧客獲得のチャンスが広がります。
On-usの技術と特長
On-usは、アジア各国で顧客にパーソナライズされた電子クーポンを配信できるプラットフォームを提供する企業です。特に2024年のVisa Accelerator Programで受賞した実績があり、電子クーポンの中核である「Smart E-Voucher」の高度化を進めています。この革新により、消費者はアプリのダウンロードや会員登録なしに、各自に最適化されたクーポンを受け取ることができる環境が整います。このことは、消費者にとっての利便性を飛躍的に向上させる要素となります。
提携による期待される効果
バリューデザインの代表、林秀治社長は「On-usとの提携により、日本ブランドを直接海外の旅行者に届ける新たな価値創出が可能になる」と述べています。この協業を通じて、金融機関やロイヤルティプログラム向けにも即時発行の特典提供を行うことで、カード利用促進や高いエンゲージメント向上を図る施策が展開可能になります。
さらに、バリューデザインは、旅行中に利用できる特典を迅速に配信することで、訪日外国人に対するサービス向上を目指しています。これにより、各国の旅行者は日本国内の各ブランドを気軽に楽しむことができるようになるのです。
グローバルな展開に向けて
バリューデザインがこの提携を通じて得ることができるのは、On-usが持つ香港や東南アジアの広範な加盟店ネットワークと技術基盤です。また、インドを中心に進めているギフトカード事業の拡大にも今後の展開が期待されています。
この発表により、バリューデザインは日本ブランドの魅力を一層広め、アジアにおける商流を活性化するための基盤を整えています。今後の活動に対する期待が高まります。
終わりに
バリューデザインとOn-usの取り組みは、単なるサービス提供に留まらず、国際的なリワード提供の新たなモデルを構築するものです。これにより、日本のブランドが世界中の旅行者にアクセス可能となり、両社の成長に寄与することは間違いありません。今後も注目が集まるこの動きに、目が離せません。