廃棄物削減の新挑戦
2025-10-01 18:21:46

廃棄物削減を目指す「ピンと張るテント」の新たな挑戦

山口産業株式会社(本社:佐賀県多久市)は、2025年の創業50周年を迎えるにあたり、注目すべき取り組みを発表しました。

その名も「プリーツバッグ」。これは、同社が手がけたテント膜の端材を利用して作成されたノベルティであり、環境負荷を軽減するための新たなアップサイクル製品です。山口産業は、膜構造建築の専門企業として、設計から製造、施工までワンストップで行っており、持続可能性に向けた挑戦を続けてきました。

2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」には、建築物のデザイン性や環境負荷の低減が求められています。この催しは、各国が未来へのビジョンを発信する重要な舞台です。山口産業は、膜構造建築がこの未来社会の実現に寄与することを自負し、特に2025年の万博プロジェクトにおいても数多くのパビリオン建設に貢献しています。

通常、膜構造建築は素材にテンションをかけ吸引力を与えて、機能や美しさを保つものですが、今回のプリーツバッグのプロジェクトでは、あえて素材にひだを施すことで、立体感のある革新的なデザインが実現しました。強靭な建築用テント膜が、あたかもハイブランドのファッションアイテムのように生まれ変わったのです。

このプリーツバッグの開発には、香蘭女子短期大学のファッション総合学科の学生たちが参加し、共同でアイデアを出し合いながら取り組みました。学生たちの独自の発想と、ハイブランドのプリーツ加工を手がけるオザキプリーツの技術が一体となり、これまでの常識を打破する製品が誕生しました。これもまた、異分野コラボレーションの賜物です。

バッグの持ち手にはテント建築に用いられるロープやハトメが使用され、実践的な機能性も兼ね備えています。また、主力製品であるファブリックファサードを意識し、防水性と耐久性に優れたこのバッグは、環境にやさしいだけでなく、ファッション性も兼ね備えているのです。

さらに、今回のプロジェクトは山口産業の「廃棄ZEROプロジェクト」の一環として位置づけられています。年間約100トンのテント膜が廃棄される中、この取り組みを通じて、廃棄物問題の解決に向けた実際のアクションを起こしています。

特別なイベントとして、50周年記念式典が2025年10月17日にホテル日航福岡にて開催されます。この式典では、プリーツバッグのお披露目にとどまらず、山口産業の歴史や脱炭素への取り組み、さらにはメタバースを利用した膜構造建築のデモンストレーションなど多岐にわたる内容が予定されています。

山口産業は、今後も産学連携や異業種とのコラボレーションを推進し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。まさにこのプロジェクトは、使い捨ての世の中を脱し、循環する社会を目指す新しい挑戦の象徴と言えるでしょう。


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会社情報

会社名
山口産業株式会社
住所
佐賀県多久市多久町3555-120
電話番号
0952-74-2525

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