ナスから発見された遺伝子
2026-01-08 14:15:31
新たなウイルス抵抗性遺伝子がナスから発見され、農作物保護に期待
世界初!ナスから新たなウイルス抵抗性遺伝子が発見される
農業の現場で深刻な問題となっているウイルス病。特に、世界中で広がるベゴモウイルスによる被害は膨大で、そのための新たな対策が求められています。そんな中、近畿大学大学院農学研究科の研究グループが、ナスから新しいウイルス抵抗性遺伝子を特定したという画期的な成果を上げました。これは、農業生産における新たな希望となるかもしれません。
研究の背景と重要性
ウイルス病は、ナスやトマト、トウガラシなどの野菜作物に大きな影響を与えています。特にベゴモウイルスは、全植物ウイルスの約5分の1を占め、その中には463もの種類が存在しています。これらのウイルスに感染すると、農作物収穫量が激減し、農業経済に深刻な影響を与えるため、抵抗性品種の開発が急務とされています。
ベゴモウイルスの影響
ベゴモウイルスは、タバココナジラミという昆虫によって媒介され、農業現場では従来、農薬を散布することで対策を行ってきました。しかし、農薬の過剰使用により、タバココナジラミが耐性を持つようになり、ウイルスの拡大は止められていません。そこで、抵抗性の新たな遺伝子を見つけ出すことが、多くの農作物を守る手段として重要視されています。
研究の成果
研究グループは、ナスの遺伝子を解析し、これまで知られていなかった新しいウイルス抵抗性遺伝子を特定しました。この成果により、ウイルスに対する抵抗性を持つ個体を識別するためのマーカーも開発され、今後の品種改良につながる可能性が高まっています。特に、ナスはアジアやアフリカでウイルスによる被害が広がっており、この発見は非常にタイムリーです。
異なる遺伝子間の比較
今回の研究では、ウイルスに感染しやすいナスと抵抗性を示すナスの遺伝子の配列を比較し、その違いを見つけ出しました。この違いを元に、ウイルス抵抗性を示すナスの遺伝子を特定し、それをマーカーとして利用することができるようになりました。これは、今後のウイルス抵抗性ナスの育成に大きな影響を与えるものと期待されます。
論文掲載と今後の展望
この研究成果は、令和7年(2025年)12月27日に国際的な学術誌『Theoretical and Applied Genetics』に掲載される予定です。この成果によって、農業現場におけるウイルス病の被害軽減や、農薬の使用抑制へ寄与することが期待されています。研究グループは、「この研究が成功すれば、世界中の農業生産にとって非常に重要な成果となるだろう」とコメントしています。
研究者の声
研究を牽引している小枝壮太准教授は、「ナスの研究が遅れていた中で、新たな遺伝子を特定できたことは大変意義深い。今後は、この成果を活かし、実際の農業現場で役立てていくための研究を続けたい」と語っています。これは、ナスやその他の農作物にとって希望の光となるでしょう。
まとめ
近畿大学の研究グループによって特定された新しいウイルス抵抗性遺伝子は、今後の農業生産に大きな影響を与える可能性があります。持続可能な農業を目指す中で、これらの研究は急務であり、さらなる成果が随時期待されています。農業従事者や研究者が手を取り合い、より良い未来を築いていく道のりは、これからも続いていくでしょう。
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学校法人近畿大学
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