廃校活用防災研修
2025-10-17 20:04:30

廃校を舞台にした避難生活体験研修で防災意識を高める取り組み

廃校を活用した防災意識向上の取り組み



KNT-CTホールディングス株式会社は、設立70周年を機に「廃校活用防災事業」をスタートしました。この取り組みは、地域で一つの課題とされる「廃校」を活用し、実際の避難生活に近い環境を提供することを目的とした「避難生活疑似体験プログラム」として展開されます。その第一弾が、10月15日に群馬県の旧桐生南高校で社員向けに実施された防災研修です。

1. 「避難生活疑似体験プログラム」の目的とは



現在、日本では直下型地震や南海トラフ地震の懸念が高まり、台風や集中豪雨など自然災害のリスクが増大しています。そのため、事前の備えとして防災意識を高めることが重要です。このプログラムでは、廃校を避難所に見立ててインスタントハウスや簡易トイレの設置、災害食の試食、浄水・発電体験を通じ、避難生活における重要な要素を実体験しながら学ぶことを目指します。

2. 防災研修の実施理由



旅行業界として、お客様が被災するリスクを考慮し、社員の防災意識の向上は欠かせません。そのため、実践的な防災研修を行い、参加した社員36名が実際に体験することによってお客様の安全・安心につながる理解を深めることが狙いです。この研修では、有識者を招いてセミナーや体験型ワークショップが行われました。

3. 参加者が体験したプログラム



今回の研修では複数のプログラムが用意され、名古屋工業大学大学院の北川啓介教授が監修を行いました。参加者は以下の体験を通じて避難生活を学びました。
  • - 防災セミナー
避難生活の実情と海外の先進事例について、NTT東日本防災研究所の笹倉聡所長から講義がありました。
  • - インスタントハウスの組み立て
仮設の居住ユニットを実際に作成し、効果やプライバシー確保について学びました。参加者はこの体験を通じ、避難生活における空間づくりの重要性を実感しました。
  • - 簡易トイレ設置
トイレの利用が困難な状況下で、携帯トイレの設置体験を行い、衛生面の重要性を学びました。
  • - 災害食作り
保存食を用いた調理体験を通じ、火を使わずに食事ができる安心感を感じました。
  • - 備蓄ワークショップ
避難所における物資配布の実態を学び、自分に必要なものを考える機会となりました。
  • - 未来型防災体験
最新技術を活かした水作り・シェルター作り・発電体験を通じ、災害時に必要な「自助・共助の力」を養いました。

4. 参加者の声



KNT-CTホールディングスの担当者や参加者は、体験を通じて防災についての意識が高まったと語っています。さらに、プログラムを通じて参加者が避難生活の実情を理解し、日常的な備えの重要性を認識する場ともなりました。今後はこのプログラムを全国に展開し、地域ごとのニーズに応じた形で防災教育を進めていく方針です。

5. 今後の取り組み



群馬県の旧桐生南高校を第一弾の会場として採用した理由は、防災に適した環境が提供できるためです。今後もこのプログラムを全国に展開し、地域活性化と災害への備えを両立させ、住みやすい地域づくりに貢献していく考えです。

KNT-CTホールディングスは、これからも「旅」と「未来」を見据えて様々な防災事業を展開し、安心・安全な社会づくりに寄与してまいります。


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会社情報

会社名
KNT-CTホールディングス株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2-6-1​新宿住友ビル39階​
電話番号
03-5325-8547

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