住宅ローン破綻が深刻化する中、若者の任意売却相談が急増
近年、物価の上昇や金利の高騰が影響し、住宅ローンの返済が厳しくなっている世帯が増えています。その中でも特に20代・30代の若い夫婦からの任意売却の相談が急増しています。これを受けて、大阪市に本社を置く千里コンサルティングオフィス株式会社が新たに中部エリアに「任意売却の専門相談室」を開設しました。
任意売却の実態と増加する相談
千里コンサルティングオフィスが発表したデータによると、年間1,000件以上の任意売却の相談が寄せられており、特に20代30代の若い世帯からの相談は直近3年で1.5倍に増加しています。これまでは中高年層からの相談が中心でしたが、状況が一変しています。
任意売却とは、住宅ローンの返済が困難な状況になった際に、銀行との協議を通じてできるだけ損失を抑えた上で不動産を売却する方法です。しかし、放っておくと競売にかけられ、売却額が市場価格の5〜7割にしかならないというリスクがあります。このような状況を避けるために、早期の相談が求められています。
相談の背景:若い世代が抱える問題
若い世代が任意売却を考える背景には、共働きを前提にした過剰な住宅ローンの契約や、離婚後の収入減や多重債務があります。特に結婚から5年未満の夫婦が多く、住宅ローンの返済が難しくなり、生活の立て直しが急務となっています。一般的には「競売を避けたい」「残債を整理したい」といった希望が寄せられています。
最近相談をした30代男性(愛知県)は、自身の離婚後に収入が減り、住宅ローンと他の借金で生活が苦しくなったため、千里コンサルティングオフィスに相談しました。その結果、任意売却を通じて競売を避けることができ、再出発に向けた道が開けたと言います。また、20代男性も新たな生活を始めるために任意売却を利用した事例があります。
今後の見通しとサポート体制
千里コンサルティングオフィスは、任意売却の相談に対して、単なる不動産売却ではなく、売却後の住まい探しや生活再建までワンストップで支援しています。弁護士や司法書士、税理士と連携し、具体的な解決策を提示することで、相談者が安心して次のステップへ進むことができるようサポートしています。
代表取締役の齋藤善徳氏は、「任意売却は年配者の問題と思われがちですが、今は若い世代の相談が増えている。離婚や転職で厳しい状況にいる若者に、住みながら売却し新しい人生をスタートする選択肢を知ってほしい」と語っています。
専門相談室の概要と連絡先
「任意売却の専門相談室」は名古屋市中村区に位置し、以下のような情報で運営されています:
- - 所在地:名古屋市中村区則武2-14-11 名駅富士ビル3F
- - 連絡先:0120-15-2020
- - 営業時間:9:00~20:00
住宅ローン返済に不安を感じている方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。私たちがサポートします。