豊田高専の地域貢献
2025-06-20 09:46:52

豊田高専の学生が手がける科学工作と田植え体験で地域活性化に貢献

豊田高専とのアクティビティ



愛知県豊田市にある豊田工業高等専門学校(豊田高専)では、地域の活性化を目的とした「豊田高専ドミタウン」という多世代交流事業を行っています。このプロジェクトは、学生有志と教職員、地域住民の協力により、2015年から継続されています。2025年5月25日には、地域の小学生と共に科学工作と田植え体験を実施しました。

幅広い世代と交流する意味とは?



「豊田高専ドミタウン」という名称は、学寮の仕組みを活かした多世代の交流を意図しており、学生寮の仕組みや文化を参加者に体験してもらう取り組みです。寮で行われる「点呼」や、高学年が低学年の学生を支援する「チューター」制度を通じて、親しみやすい環境を提供しています。

ここでの活動の一環として、豊田市笹戸町を拠点とし、地域の休耕地を活用した農業や科学工作などを行っています。これにより、学生、教職員、地域住民、そして市内に住む小学生が、ひとつのコミュニティとして様々な活動に取り組んでいます。

科学工作と田植え体験



5月25日のイベントでは、午前に高専生が講師となり、電子回路の基板を使った科学工作が行われました。このワークショップには、学生26名、教職員5名、小学生11名、地域住民など合わせて約45人が参加しました。

参加者は、紫外線を使用して回路基板に自分の描いた絵を転写するという作業に挑戦しました。小学生たちは一生懸命に創造性を発揮し、どのような絵を描くかを真剣に考えました。絵が回路に転写されると、参加者からは驚きと歓喜の声が上がり、子供たちの笑顔が印象的でした。観察を通じて光の強さや角度の影響も学ぶ貴重な機会となりました。

午後は、地域の休耕地での田植え体験が行われました。地域の住民の支援を受けながら、苗の準備や田起こしを行い、もち米の田植えに挑戦しました。この日の気候は穏やかで、参加者は笑顔を浮かべながら田植えに取り組み、自らの手で育てた稲が実る日を楽しみにしていました。

参加者全員での集合写真を撮影し、最後にはそれぞれ感想を述べ合う時間が設けられました。「自分の描いた絵で回路ができた!」や「泥だらけになったけど楽しかった!」といった声が多く寄せられました。この取り組みを通じて、子供たちや高校生が互いに交流し、楽しむ姿が印象的でした。

豊田高専の教育理念



豊田高専は1963年に設立され、社会に必要な技術者を育成するために設立されました。中学校卒業後の5年間、一貫した専門的な教育が行われています。数学や科学だけでなく、実験や実習を通した実践的な教育が特徴で、多くの卒業生が国立大学や多様な産業で活躍しています。

このような活動を通じて、豊田高専は学生たちの学びを地域に還元するとともに、地域の活性化にも寄与しているのです。参加した学生たちも「地域のために役立てることができる活動に参加するのは嬉しい」と述べ、今後のさらなる展開へと期待を寄せています。これからも豊田高専が地域との関係を深める取り組みが続くことを期待しています。


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会社情報

会社名
独立行政法人国立高等専門学校機構
住所
東京都八王子市東浅川町701-2
電話番号

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