歯科心理カウンセラーが熊本県と広島県に初誕生
日本歯科心理カウンセラー協会主導のもと、最近、熊本県と広島県で初めての「歯科心理カウンセラー」が誕生しました。この新しい資格は、歯科に対する恐怖や不安を抱える患者様を支援するために設けられたものです。歯科心理カウンセラーは、患者様の心の声に耳を傾け、その感情に寄り添いながら適切なケアを行います。
歯科心理カウンセラーとは?
この資格を持つカウンセラーは、単なるカウンセリングだけでなく、歯科特有の心理に基づいた専門的なアプローチを行います。患者様が「歯科医院は怖い」と感じる理由を丁寧にヒアリングし、安心して通える環境を整えることを目的としているのです。日本歯科心理カウンセラー協会では、共感や傾聴に重きを置き、患者様の思いや気持ちを理解する手助けをしています。実際、多くの患者様は、自分の声が届くことへの期待感から、より安心感を得ることができています。
候補者の声
初めてこのセミナーに参加した医師たちは、その価値を強く感じています。熊本県のある院長は、「このセミナーでの学びをスタッフに生かし、医院全体で歯科心理の重要性を認識していきたい」と語ります。また、別の女性医師は、「患者様から『お金を稼ぐ」のではなく『信頼を稼ぐ』ことの大切さを学び、心に残っています」と感想を述べました。さらに、20年のキャリアを持つ医師は、「恐怖を持つ患者がこんなに多いことを知り、自分自身の歯科治療に対する考え方が変わった」と話しています。
歯科心理カウンセラーのメリット
このカウンセラーが在籍することで得られるメリットは多岐にわたります。以下は主な利点です。
1. 患者様が医院に通いやすくなり、リピート率が向上する。
2. コスト削減に繋がり、集患活動が楽になる。
3. スタッフが自信を持ち、やりがいを感じられる職場環境が生まれる(離職率の低下)。
4. 職場の雰囲気が和らぎ、スタッフ同士のコミュニケーションが促進される。
5. 信頼関係が構築され、無断キャンセルが減少、自費率が向上する。
今後の展望
日本歯科心理カウンセラー協会は、全国にこの資格の認知を広げることを目的とし、今後も多くの技術者を輩出していく計画です。この取り組みが、より多くの患者様に選ばれる歯科医院の実現に寄与することを期待しています。
次回セミナーのご案内
次の「歯科心理カウンセラー資格取得セミナー」は、2025年に行われる予定です。日程は以下の通りです。
- - 第3期:2025年4月27日(日)、6月8日(日)
- - 第4期:2025年9月28日(日)、11月30日(日)
参加希望者は、事前に申し込みが必要です。興味のある方は、公式ウェブサイトにて詳細をご確認の上お申し込みください。
まとめ
「歯科心理カウンセラー」という新しいアプローチが、患者様と医療者の信頼関係を築き、安心して治療を受けられる環境を整える手助けをしています。今後もこの流れが全国各地で広がることで、多くの患者様の心に寄り添う医療が実現することを願っています。