新薬研究部設立
2025-02-12 16:07:45
大阪の国立循環器病研究センターが世界初の新薬研究部設立
世界初のカダシル創薬研究部設立
大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターが、今春、「カダシル創薬研究部」を新たに設立しました。この研究部は、指定難病であるカダシル(CADASIL)の治療薬の開発を目指しています。カダシルは、遺伝子の異常により脳の血管が損傷し、深刻な症状を引き起こす疾患で、現在のところ根本的な治療法が見つかっていないため、患者にとっては切実な課題となっています。
カダシルとは
カダシルは、脳卒中や認知症を引き起こす脳血管障害であり、NOTCH3遺伝子の変異が原因とされています。これによって脳内の血流が障害され、片頭痛や脳梗塞、脳出血といった深刻な症状が現れます。この病気はアンメットメディカルニーズが高く、国内外で新しい治療法の開発が急務となっています。
国立循環器病研究センターとの共同研究
国立循環器病研究センターは、厚生労働省所管の国立高度専門医療研究センターであり、日本における循環器病の研究・診療の中心的な存在です。今回の共同研究においては、特に脳神経内科部長である猪原匡史医師がカダシルの研究と治療において高い専門性を発揮しています。彼は近年、カダシルの新薬候補として知られるアドレノメデュリンペプチドに関する医師主導の治験を進めており、その結果に期待が寄せられています。
医薬品領域での取り組み
当社は、「医食の研究で貢献」をミッションに掲げ、副次的な疾病予防や治療方法の研究開発に取り組んできました。特に、独自の「アラジンテクノロジー」によるニワトリ由来の抗体開発は、新薬開発への布石と位置づけられています。これまでにも、自己免疫疾患に対する薬の治験を行っています。
今後の展望
この新しい研究部の設立によって、カダシル治療薬の開発が加速することが期待されます。当社は、長年にわたるペプチド研究を基にカダシルの治療薬を開発し、疾患に苦しむ患者に希望を届けることを目指します。また、カダシル専門の外来診療や患者会の設立にも積極的に取り組んでおり、地域コミュニティにおいても重要な支えとなるよう努めています。
国立循環器病研究センターとの連携により、難病治療の新たな扉を開くことを目標にし、世界の人々の健康の向上に寄与していく決意です。
会社情報
- 会社名
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株式会社ファーマフーズ
- 住所
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