保育現場を見える化する『まなざしプロジェクト』
株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」が手掛ける『まなざしプロジェクト』が、第19回キッズデザイン賞の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」にて受賞しました。このプロジェクトは、保育士が保育中にどのような視点で子どもたちと接しているかを可視化することを目的としており、保育の質を高めるための重要な取り組みとなっています。
『まなざしプロジェクト』の背景
少子化や多様化する保育ニーズが問われる今、保育現場では持続可能で質の高い保育の実践が求められています。保育士の技術向上と組織の力が、子どもたちの成長を支える大きな要因になると考えられています。『まなざしプロジェクト』は、ウェアラブルカメラを用いて、保育士の視点を動画化し、それを通じて保育の振り返りや技術の共有を行うものです。このアプローチにより、保育士同士が保育の質を高め合うことが期待されています。
受賞に寄せて
この受賞に際し、事業責任者の末廣剛氏は「保育士が主体的に保育の質を高めていく機会ができたことが評価された」と感慨深く語っています。保育士の存在意義を広く社会に伝えることができたという喜びを感じ、今後も保育現場と社会をつなぐ取り組みを加速するとしています。
過去の取り組みと今後の展望
『まなざしプロジェクト』は、2023年に始まり、2025年8月で2周年を迎えます。この期間中、参加した保育士の声には「他の職員の技術を学べた」「目線だけでなく、声に気づくこともあった」といったものが多く寄せられています。専門的なスキルの交換ができ、新たなアイデアや保育の工夫を共有することで、保育士同士の連携も強まっているとのこと。
プロジェクトへの参加呼びかけ
さらに、子ねくとラボでは、『まなざしプロジェクト』に参加希望の保育施設を募集しています。職員の視点を映像化し、研修などに活用したいと考える施設に対し、撮影や編集のサポートを提供しています。興味のある施設は気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
キッズデザイン賞の意義
この賞は、子どもたちが安全に育つ環境を提供するためのデザインを広めることを目的としており、家庭や社会全体が子育てに配慮したものになるよう促進しています。『まなざしプロジェクト』の受賞も、その理念に沿った取り組みであることが評価されたのです。
子ねくとラボの役割
「子ねくとラボ」は、保育に関する調査や研究を行うと同時に、保育施設向けのコンサルティングや研修サービスも展開しています。未来の保育を考える上で、さまざまなトレンドやニーズに応えるための活動を進めており、今後もその重要性は増すばかりです。
『まなざしプロジェクト』を通じ、保育士が感じる気持ちや技術をより多くの人に知ってもらい、多様な視点からの意見交換が行われることを期待しています。保育の未来を描くために、さらなる連携が進むことを願っています。