アガサが「Agatha CTMS」をアップデート
アガサ株式会社は、エイツーヘルスケア株式会社と共に開発した臨床試験管理システム「Agatha CTMS」がアップデートされたことを発表しました。新機能は2025年10月より提供が開始され、臨床試験業務の効率化を目指します。これにより関係者が進捗状況をリアルタイムで把握しやすくなることが期待されています。
Agatha CTMSの開発背景
近年、臨床開発の現場では、計画立案から管理、評価に至るまでのPDCAサイクルを支援するCTMSのニーズが高まりました。多くのモニタリング業務には、負担軽減やプロセスの可視化の要望が寄せられています。この課題を解決するため、アガサはエイツーヘルスケアと連携し、Agatha CTMSの開発を進めました。これにより、イベント管理機能の向上や、分散データの統合管理が実現され、業務の生産性を向上させています。
アップデートの概要
最新のアップデートにより、臨床試験業務に関連する手続きや進捗状況がグラフで表示され、関係者が迅速に把握できる仕組みが整いました。具体的には以下の内容が可視化可能となっています:
- - Siteステータス
- - IRB(治験審査委員会)の手続き状況
- - ドキュメントの進捗状況
これらの情報がビジュアル化されることで、プロジェクト全体の進行状況が一目で分かり、早期に課題を発見し迅速に対応できるようになります。この結果、臨床試験業務の生産性と品質の向上が期待されます。
今後の展望
アガサは今後もこのソリューションの機能拡充に取り組み、治験や臨床研究に携わるすべての人々を支援していく方針です。特に、2026年春には日本の治験届制度に対応した機能を開発中で、これによりデータ入力の効率化が見込まれています。Agatha CTMSに入力されたデータから直接治験届を作成することで、より一層の業務効率化を図る予定です。
企業のバックグラウンド
エイツーヘルスケア株式会社は、東京・大阪・米国ボストン・台湾に拠点を持つCROであり、治験業務を中心に多くの薬剤開発に関与しています。生活習慣病から抗癌剤領域、中枢神経系、ワクチンなど多岐にわたる研究を行っており、先進的なソリューションを導入し、治験業務の効率化を推進しています。
一方、アガサ株式会社は、治験や臨床研究に必須の文書を管理・共有するためのクラウドサービス「Agatha」を提供。医療関連の品質向上やスピード化を目指し、新しい治療法や薬の開発をサポートしています。
アガサとエイツーヘルスケアの協力による最新の「Agatha CTMS」は今後の臨床試験管理業務の効率化に大きな影響をもたらすと期待されており、多くの関係者が注目しています。