Comorisの新たな挑戦
日本初のシェアフォレストサービス「Comoris」は、都市の空き地や遊休地に小さな森を作り、地域住民がメンバーとして育成に参加できるサービスです。2024年の設立を目指し、代々木上原での実証実験を経て、本格的な運営をスタートしました。Comorisは、ただ森を育てるだけでなく、地域住民と共に環境を再生し、価値観を変えていくことを目指しています。
1.Comorisの背景にある理念
Comorisは、都市に暮らす人々がコミュニティを形成し、自然と触れ合う場を持つことが非常に重要であると考えています。都市部では問題となっている空き地を生かし、都市にちょっとした緑を持ち込むことで、忙しい日常から癒しの時間を提供します。この取り組みは、単なる緑化活動に留まらず、環境への意識を高めるための教育活動ともなります。南部隆一、小田木確郎、渡辺英暁が共同で設立した弊社は、自律分散型で運営される「Comoris DAO合同会社」として、地域のニーズに合った形での運営を進めていきます。
2.シェアフォレストの特徴
Comorisが提供するシェアフォレストは、参加型の活動によって成り立っています。メンバーシップ制をとり、個々の参加者が権限を持ち、運営に積極的に参加することを促します。NFT(ノンファンジブルトークン)を利用して、メンバーは運営に関与できる権限が与えられ、様々なイベントやプログラムに参加することが可能です。例えば、食育イベントや自然環境について学ぶワークショップなどが企画され、参加者は実践的な経験を通じて環境への理解を深めていきます。
3.都市生活への影響
都市に森を増やすことにより、心地よい生活環境が生まれ、地域の生態系も豊かになります。また、Comorisは、世代やライフスタイルを超えた交流の場として位置付けられ、地域の人々が協力し合うことで、新たなコミュニティが形成されることを目指しています。都市に住む人々が自然とのつながりを持つことが重要であり、環境問題に対する意識を向上させるひとつの方法です。これにより、参加者は日常生活の中での環境への配慮を育んでいくことになります。
4.今後の展開
Comorisは、単に代々木上原に留まることなく、東京やその周辺に多拠点を設立していく計画です。2025年には都内に2つの新たな拠点を、さらに2027年には都内近郊の地域にも展開を進める予定です。運営モデルのパッケージ化や、オンラインでのコミュニケーションツールを開発して、より多くの参加者がアクセスできるようにすることを目指しています。
さらに、環境問題の解決に貢献するため、ReFi(再生金融)の仕組みを導入し、CO2吸収に対する報酬をトークン化することで参加者の積極的な関与を促します。これにより、都市と地方をつなげる仕組み作りが進められ、地域貢献の新たなアプローチが見えてきます。
まとめ
「Comoris」は、都市生活者が自然環境とつながりを持ち、地域社会を活性化するための新しい形のシェアフォレストサービスです。仲間と共に育む森は、私たちにとっての癒しの場であり、未来の地球を守る活動の起点になります。これからのComorisの活動に期待が寄せられています。