横浜市新市庁舎に導入されたラックモニタリングシステムの全貌とは
横浜市新市庁舎のラックモニタリングシステム
横浜市が新たに竣工した市庁舎は、データセンター機能を具備し、防災や危機管理の拠点としての役割を持っています。そのため、常に安定したシステム運用が求められるこの環境において、ラックモニタリングシステムの導入が行われました。
導入の背景
横浜市では、システムやネットワーク機器の情報をデータセンターや各局で管理していましたが、2020年1月に新市庁舎を完成させました。新庁舎では、24時間365日システムの安定運用を実現するために、リアルタイムで情報を一元管理する必要がありました。特にサーバー室や電気室のラック内の温度、電流、接点などのデータを取得し、さまざまな環境変化を監視する体制が必要とされていました。
導入された製品
TED長崎は、特別に開発されたラックモニタリングシステム「ラックマネジメントユニット」「接点監視ユニット」「電流監視ユニット」を提案しました。このシステムにより、サーバーやネットワーク機器の電流負荷、温度上昇、不正操作などをリアルタイムで監視できるようになりました。
導入の効果
これらの監視システムが稼働することで、システムの安定運用が現実のものとなり、容易な管理が実現。さらに、接点監視ユニットの導入により、ドアの開閉状況や鍵の管理システムのトラブルを把握することもでき、コスト削減にも寄与しました。ラックモニタリングシステムによって、より効率的で安定した運用管理が可能となりました。
事例紹介と今後の展望
TED長崎は2020年以降も、さらなるサーバーやネットワーク機器の安定した運用を見据えた提案を行っていく予定です。同社は、セキュリティ対策や環境監視に関する技術を持っており、新市庁舎におけるシステムの運用をワンストップで支援していきます。
ラックモニタリングシステムの特長
ラックモニタリングシステムは、IT機器の動作環境を監視し、温度、湿度、電源、風量、漏水など、さまざまなセンサデータを取り込んで、Web/SNMPでの監視を実現します。これにより、運用の効率化と安全性が高まります。このシステムは今後、他の施設への展開も期待されています。
横浜市の特徴
横浜市は神奈川県の県庁所在地であり、人口376万人と、日本の政令指定都市の中でも最大を誇ります。国際貿易港を有する横浜市は、首都圏の中心として経済活動が活発で、今後の発展も期待されます。このような役割を担う市庁舎へのラックモニタリングシステム導入は、さらにその機能を支えるものとなります。
この新たな取り組みにより、横浜市は根強い技術力を持ち、未来志向の都市運営を目指していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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東京エレクトロン デバイス長崎株式会社
- 住所
- 長崎県諫早市津久葉町6-47
- 電話番号
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0957-25-2001