ジェイ-パック化工が竹染箸の開発に成功
株式会社ジェイ-パック化工(岩手県一関市、代表取締役:鈴木 実)は、持続可能な素材として注目される竹を使用した「竹染箸」の自然塗料着色に成功しました。この新しい取り組みは、令和2年6月から施行された食品衛生法のポジティブリスト制度に基づき、環境と健康をテーマに掲げています。
竹の特性とSDGsへの貢献
竹はその旺盛な繁殖力と急成長が特徴で、近年では竹害の問題も指摘されています。このような状況を逆手に取り、竹を材料として利用することはSDGsの理念に適ったものであり、持続可能なビジネスの構築の一環と言えるでしょう。ジェイ-パック化工は、竹を用いた製品に完全にプラスチック由来成分を排除し、自然由来だけで構成した100%バイオマスの生分解性の製品を完成させました。
食品衛生法に関する展望
また、令和7年6月からは食品衛生法の厳罰化が開始されます。しかし、現時点ではこの法律の周知は非常に低く、適合していない製品でも令和7年5月末までは適合と宣言することが可能です。しかし、令和7年5月31日までに不適合な製品を仕入れた場合、翌日には廃棄しなければならないという厳しい規定が設けられています。これに対処するため、ジェイ-パック化工はビジネスマッチ東北2025に出展する予定で、竹染箸の環境性能と法改正について来場者に広く知っていただく機会を設ける考えです。
竹染箸の健康面への配慮
竹染箸には、重金属や環境ホルモンが含まれない自然染料が使用されています。このため、化学物質に対する懸念がなく、安心して使用することができます。具体的な素材は孟宗竹を使用し、成分にはアマニ油、有色鉱石、水酸化カルシウム、ケイ素が含まれています。これらの天然成分が融合し、持続可能かつ健康にも配慮した製品としての信頼性を築いています。
このように、ジェイ-パック化工は環境に優しい竹染箸の普及を目指し、さらなる展開や製品の改良に取り組んでいくとともに、法律改正を見据えた適切な情報提供を進めていく方針です。その活動はもはや製品製造に留まらず、消費者や業界全体に向けた教育的な役割も果たすことが期待されます。