地域メディアの役割を学ぶ!鹿児島高専が生涯学習講座を開催
鹿児島工業高等専門学校(鹿児島県霧島市)は、霧島市教育委員会、志學館大学と連携し、生涯学習講座「ニューライフカレッジ霧島『隼人学』」を開催しました。令和6年度は「未来に向けた地域の情報化 ~くらしの中で考える~」をテーマに、地域の情報化について市民とともに考え、未来に備えることを目的としています。
第1回講座は6月8日(土)に開催され、南日本新聞論説委員会副委員長の門田夫佐子氏が「災前、戦前を生きる地域メディアの役割」と題して講演を行いました。
災害や戦争における地域メディアの役割を解説
講演では、南日本新聞の歴史から始まり、災害や戦争における地域メディアの役割について解説されました。具体的には、能登地震や桜島大噴火の報道を通じて災害前の役割、近代日本の戦争史や安全保障政策、鹿児島県での軍事備えに関する事例を通じて戦前の役割について、具体的な新聞記事などを交えながら説明されました。
特に、災害時におけるメディアの役割や、記念日報道の重要性についての説明は、受講者にとって地域の情報化やメディアの役割について深く理解する良い機会となりました。
地域社会との連携を強化
鹿児島高専は、地域社会との連携を強化するため、地域貢献の基本方針として、地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進しています。また、産学官連携活動や地域企業に対する技術開発支援を強化するための組織を設置するなど、地域社会との連携を強化していく方針です。
講座概要
講演タイトル: 災前、戦前を生きる地域メディアの役割
開催日: 令和6年6月8日(土) 9:30~
主催: 鹿児島工業高等専門学校、霧島市教育委員会、志學館大学
会場: 鹿児島工業高等専門学校図書館2階 学年横断学科縦断講義室
講師略歴
講師名: 門田夫佐子(かどたふさこ)
所属: 南日本新聞論説委員会副委員長
経歴: 鹿児島市出身。大学卒業後、南日本新聞社に入社。記者として30年以上を過ごす。文化部、経済部、伊佐支局、東京支社報道部、編集委員、霧島総局などを経て、2022年4月から論説委員会に配属。主に1面コラムの南風録や、社説を交代で執筆している。
鹿児島高専について
所在地: 鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1
校長: 上田 悦子
設立: 昭和38年4月
URL: http://www.kagoshima-ct.ac.jp/
地域貢献の基本方針
(1) 地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進する。
(2) 産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を集約的に推進するための組織を設置する。
(3) 教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、他の教育機関等との相互協力に努め、地域社会との共生を図る。
地域メディアの重要性を再認識!鹿児島高専の生涯学習講座
鹿児島高専が開催した生涯学習講座「隼人学」は、地域メディアの役割について深く考えさせられる内容でした。特に、南日本新聞論説委員の門田夫佐子氏の講演は、災害や戦争といった過去の経験から、地域メディアがどのように未来に貢献できるのかを示しており、大変印象的でした。
門田氏は、具体的な新聞記事や事例を交えながら、災害発生前の情報提供の重要性や、戦争の歴史や安全保障政策に関する報道を通して、地域住民への理解を深めることの必要性を説きました。
現代社会において、インターネットやSNSなど、情報源は多様化していますが、地域に根ざしたメディアの役割はますます重要になっています。特に災害時においては、正確な情報提供や冷静な分析に基づいた報道が、地域住民の安全確保に不可欠です。
今回の講座を通じて、地域メディアの重要性を再認識し、地域社会との連携の必要性を強く感じました。鹿児島高専が地域貢献に積極的に取り組む姿勢も素晴らしいと感じました。
今後、鹿児島高専が地域社会と連携して、地域メディアの役割を啓発していく活動に期待しています。