水戸博之の指揮者就任披露、合唱の新時代を切り拓く
2025年11月16日、東京都杉並区にある杉並公会堂大ホールにて、東京混声合唱団(通称:東混)の「第268回定期演奏会」が行われます。この公演は、水戸博之が同合唱団の常任指揮者に就任して初めての記念すべき演奏会であり、合唱界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
特別なプログラム
本公演の目玉は、合唱作曲家の信長貴富が手掛けた新作《混声合唱による Sumo Fantasia》の世界初演です。この作品は、相撲に関する伝統的な言葉や神事の儀礼を題材にしており、水戸博之と山田和樹の二人の指揮者が一つの作品を共演するという、非常に特異な試みとなっています。二人の指揮者によるひとつの新作の共演は、東京混声合唱団の長い歴史の中でも異例であり、合唱界に新たな可能性を示すことでしょう。
魅力的な再演作品
また、プログラムには過去に東混が手がけてきた名作の再演も含まれています。吉松隆による作品《植物ぷりずむ》や、オーストラリアの作曲家S.リークによる《コンダリラ》、さらに三善晃の合唱組曲《五つの童画》など、幅広い世代にわたって愛され続けている作品が取り上げられます。
豪華な出演者陣
指揮者には、国内オーケストラとの共演を重ねている水戸博之と、2024年にサントリー音楽賞を受賞する山田和樹が揃って登場します。また、ピアノには高い評価を受けている北端祥人、ヴァイオリンには若手の期待を背負った髙木凜々子が参加します。特に、ヴォーン=ウィリアムズの《揚げひばり》では、合唱とヴァイオリンの絶妙なハーモニーが期待されています。
タイムスケジュールとチケット情報
公演は2025年11月16日(日)に開催され、開場は14:15、開演は15:00です。チケット料金は一般が4,500円、学生が1,500円(全席指定・税込)で、購入はカンフェティを通じて行えます。詳細は公式ホームページにて確認できます。
この演奏会は、東京混声合唱団の新たな挑戦を象徴するイベントであり、音楽ファンにとって見逃せない機会となるでしょう。合唱の魅力、そして新たな作品に触れることができるこの特別な夜を、ぜひご堪能ください。