甲子園球場が土木遺産に
2024-09-25 19:01:00

阪神甲子園球場と枝川橋梁が歴史的土木遺産に認定されました

阪神甲子園球場とその周辺に位置する枝川橋梁が、この度「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。この認定は両者が持つ歴史的価値を評価するもので、また、阪神電気鉄道株式会社のグループの一環として、これらの構造物の大切さを見直すきっかけともなっています。

両者の歴史を振り返ると、阪神甲子園球場は1924年8月1日に開場し、当時は東洋一の広さを誇るグラウンドとして設計されました。このグラウンドの地盤は、当時の廃川敷を利用しており、軟弱地盤の上に三層の断面構成で強化されていました。この工夫が現在に至るまでグラウンドの水はけを良好に保つことにつながっています。開場から100年を迎えたいまも、甲子園球場は水はけの良い整備されたグラウンドとして、多くのスポーツイベントを支えています。また、アルプス・外野スタンドは鉄筋コンクリート造に改修されていますが、当初からの土塁の一部は残されており、歴史を感じることができるポイントです。

一方、枝川橋梁は1925年7月に建設され、阪神甲子園駅を支える重要な役割を果たしてきました。この橋梁は、道路と阪神甲子園線との立体交差を可能にし、甲子園球場の観客輸送をスムーズに行うために設けられています。枝川橋梁は希少な鉄骨をコンクリートで覆った構造を持ち、この技術的な特異性が評価されています。さらに、そのデザインには装飾が施されており、美しい姿が目を引きます。

この二つの構造物は、甲子園地区の開発の先駆けとも言える重要な存在です。土木学会が主催する選奨土木遺産制度は、2000年に設立され、歴史的に価値のある土木構造物を守っていくための制度です。毎年、推薦や一般公募を通じて約20件が選出されます。このたびの認定は、これまでの技術とひたむきな努力が評価された結果であり、甲子園開場100周年の特別な年にふさわしいニュースとなります。

阪神電気鉄道は、この認定を機に「“たいせつ”がギュッと。」というブランドスローガンのもと、顧客一人一人の大切な思いに寄り添い、阪神らしい体験を提供し続けていくことを約束しています。地域の文化や歴史を大切にしながら、新たな価値を創造していく姿勢が求められています。今後も阪神甲子園球場と枝川橋梁の重要性を再認識し、更なる発展を期待しましょう。


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