狭帯域無線で進化した画像伝送技術の新展開
株式会社情報システム総合研究所(以下、ISRI)は、独自に開発した画像の超高圧縮技術(MX Codec)を活用し、狭帯域無線での画像伝送を実現しました。この技術は、一般的なJPEGの約3〜5倍の圧縮率を誇り、特に災害時における画像の送信能力を大きく向上させるものです。
ISRIの圧縮技術がもたらす革新
ISRIの超高圧縮技術は、静止画像を効率的に圧縮することで、狭帯域無線でも安定した画像伝送が可能です。この技術は、LPWA(Low Power Wide Area)を通じて、災害時などの重要な場面での迅速な情報共有を可能にします。特に、災害時に迅速に画像を伝送することで、現場の状況を即座に把握する手助けとなり、適切な対応を促します。
この度、ISRIの超高圧縮技術はエヌエスティ・グローバリスト株式会社(NSTG)の「SR-PicSen」に採用され、さらなる飛躍を遂げました。「SR-PicSen」は、高度なセンサー技術を活用し、自然災害対策として需要が高まっています。
SR-PicSenの特長
NSTGが提供する「SR-PicSen」は、LPWA通信モジュールを搭載した小型ユニットとして、低コストであることが最大の特長です。このシステムは、出荷累積が14,000台を超えており、実績として約100以上の案件を手掛けてきました。具体的には、以下のような内容を備えています。
1.
センサーユニット: アナログやデジタルの入力に対応するユニットを搭載。
2.
通信ユニット: LoRa、LTE-Mなど様々な通信方式に対応。
3.
画像ユニット: 高圧縮技術を活かし、従来の技術では困難だった画像伝送を実現。
4.
電源装置ユニット: 太陽光パネルを使ったエコな電源供給。
5.
バッテリー劣化計測ユニット: 遠隔からバッテリーの状態を監視し、性能を把握。
6.
落雷対策: 各種SPDを搭載し、災害時の信号安定性を確保。
7.
低価格: 従来の価格帯で複数の設置が可能。
8.
可視化/メール通知サービス: 必要な機能に絞った設計で運用しやすさを追求。
将来への展望
ISRIの超高圧縮技術を活用することで、LPWA通信環境においても高精度の画像伝送が可能となり、防災や監視システムなど幅広い分野での応用が期待されています。また、導入に関する相談も受け付けており、短期間のレンタルサービスも提供しています。
会社概要
ISRIは1998年に設立され、無線通信機器の開発・販売や画像伝送技術の提供に特化しています。東京都豊島区に本社を構え、地域の防災対策にも貢献しています。興味のある方は、ぜひISRIの公式ウェブサイトを訪れてみてください。
ISRIのサービス
この新たな技術を活用した例は今後も増加していくはずです。特に自然災害の多い地域では、こうした技術が不可欠になると言えるでしょう。今後の展開に目が離せません。