iPS細胞の社会実装を目指す新たな提携が始動

iPS細胞の社会実装へ向けた新たな一歩



株式会社iPSポータルは京都市に本社を置き、ライフサイエンス分野で注目を集める企業です。同社は、新たに株式会社NTTデータとの間で資本業務提携を結び、iPS細胞を利用したデータプラットフォーム事業「Bio Resource Reserve(BRR)」を本格展開することを発表しました。この提携は、両社が2018年からの関係をさらに深化させるものとなります。

iPSポータルは、これまでにも創薬研究やAI、IoT技術を活用した研究開発に注力してきましたが、今回の提携によりBRR事業の具体的な施策を進めることが可能になります。BRR事業は、自家iPS細胞を生成し、長期にわたって保管することを目的としています。この新たな医療技術は、個々の治療に必要な細胞の出発材料を提供することが期待されており、その重要性が増しているのです。

重要な課題の解決に向けた取り組み



BRR事業推進にあたり、最も重要な課題の一つがデータプラットフォームの構築と情報セキュリティの強化です。iPS細胞の検体同士の同一性を確保し、その細胞に関する情報を適切に管理することが求められます。ここで、NTTデータの経験豊富なセキュリティ体制が重要な役割を果たします。NTTデータは、グループ全体で厳格な情報セキュリティの維持に取り組んでおり、パーソナルヘルスレコード(PHR)などの機密情報を扱うための最新技術の導入も行っています。

両社は、この強固なセキュリティのもとで、医療・健康情報分野における厳格な規制に準拠したシステム開発を共同で進め、ライフサイエンス分野全体の発展に寄与するプラットフォームを築いていく予定です。

iPS細胞による未来の医療



BRR事業の成功は、多くの患者に希望をもたらすことが期待されます。自らの細胞を用いた治療法の発展は、個別化医療の進展に寄与するものと考えられ、未来の医療環境を大きく変える可能性を秘めています。自家iPS細胞を保管することで、クリニックや医療機関は、より迅速かつ効率的に患者の治療を行えるようになるでしょう。

今後もiPSポータルとNTTデータの共同研究や開発が加速し、BRR事業が進展することで、多くの人々が待ち望む新たな治療法が実現することを期待したいと思います。iPS細胞の技術革新が、どのように我々の未来を変えていくのか、その行方に注目が集まります。

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社iPSポータル経営戦略部
TEL:075-707-1057
MAIL:[email protected]

会社情報

会社名
株式会社iPSポータル
住所
京都府京都市左京区田中門前町103番地5ルイ・パストゥール医学研究センタービル
電話番号
075-707-1057

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