新たな技術で抗横紋筋抗体測定へ
株式会社TKResearchは、最新の技術「Cytometric CBA法」による抗横紋筋抗体(anti-striational antibodies)の測定サービスを開始しました。この新しい方法は、重症筋無力症(MG)や他の関連する病気の診断において大いに役立つことが期待されています。
抗横紋筋抗体とは
抗横紋筋抗体は、骨格筋や心筋などの横紋筋に密接に関連する自己抗体であり、MGや筋炎、心筋炎との関連性が指摘されています。これまで多くの測定方法が提案されてきましたが、感度や特異度に関する評価は一様ではなく、確立された測定技術がないため、臨床での利用機会は限られていました。それでも、抗横紋筋抗体の測定は、MGの治療戦略における重要な要素となる可能性があります。
Cytometric CBA法の特徴
Cytometric CBA法は、特許出願中の新しい手法で、抗Titin抗体および抗Kv1.4抗体を高感度に検出することができます。具体的には、この手法では生細胞の膜表面に特定の抗原を表現し、検体中の自己抗体と反応させます。その後、抗ヒト抗体で染色し、Flow Cytometerを用いて解析を行います。このプロセスにより、従来と比較してより高感度な測定が実現します。
測定サービスの概要
新しい受託測定サービスでは、抗横紋筋抗体である抗Titin抗体と抗Kv1.4抗体を同時に測定し、いずれかが陽性と判定されれば、陽性結果が報告されます。また、各抗体の数値を詳細に報告することも可能です。さらに、現在はキャンペーン期間中であり、特定の申し込みを行った方には無償で書面での報告も行われます。これにより、研究者や医療現場での活用が促進されることが期待されています。
その他の情報
今回のCytometric CBA法による抗横紋筋抗体の受託測定に関する詳細情報は、株式会社TKResearchの公式ウェブサイト(
こちら)で確認できます。お問い合わせは、受託測定サービス部門までEメール(
[email protected])でお願いいたします。
新たな技術の導入により、抗横紋筋抗体の測定精度が向上すれば、MGやその関連疾患の診断や治療方針の決定がより効果的に行えるようになるでしょう。今後、Cytometric CBA法の実用化に期待が寄せられています。