福岡・久留米のバイオコミュニティが未来を切り開くシンポジウム開催
福岡・久留米のバイオコミュニティシンポジウムのご紹介
2023年1月20日、東京都中央区のAP日本橋ホールにおいて、「福岡・久留米発!地域バイオコミュニティの発展と成長」をテーマにしたシンポジウムが開催されました。このイベントは、福岡バイオコミュニティ推進会議が主催し、福岡県や久留米市の後援のもと、多くの参加者が集まりました。
開会の挨拶
シンポジウムは、主催者の挨拶で幕を開けました。福岡バイオコミュニティ推進会議会長の西村慶介氏、福岡県知事の服部誠太郎氏、久留米市長の原口新五氏が登壇し、地域バイオコミュニティの重要性や、参加者に向けた期待を述べました。特に、イノベーションの促進に向けた協力の必要性が強調されました。さらに、内閣府の科学技術・イノベーション推進事務局から宇井伸一氏が来賓挨拶し、国からの支援の重要性を訴えました。
アカデミアシーズの実用化
続いて、東京大学大学院医学系研究科の上田泰己教授による講演が行われました。彼の講演では、「眠りを通して脳を診る・治す・護る」というテーマで、最新の研究成果が共有され、技術の実用化に向けた展望が語られました。睡眠が脳の健康に与える影響についての知見は、今後の医療における新しいアプローチを示唆しています。
VLP Therapeuticsと久留米プロジェクト
次に、VLP Therapeutics Japanの赤畑渉氏がビデオ講演を通じて、同社の活動について紹介しました。会社が進める久留米プロジェクトについても触れ、地域におけるバイオ技術の発展に寄与する様子が語られました。研究企画本部長の関田隆氏も登壇し、プロジェクトの詳細な進捗を報告しました。
コーヒーブレイク
講演の後はコーヒーブレイクが設けられ、参加者同士での名刺交換が行われました。この時間は、参加者同士の交流を深め、新たなネットワーク形成の機会となりました。
福岡バイオコミュニティの活動紹介
昼食後、福岡バイオコミュニティの活動についてのプレゼンテーションが行われ、地域での取り組みが紹介されました。福岡地域の研究機関や企業が一体となって進めるバイオ関連プロジェクトの成果が報告され、その価値が再確認されました。
九州大学発の次世代RNA編集技術
続いて、エディットフォース株式会社の福田了士氏が、九州大学発の次世代RNA編集技術“PPR”についての発表を行いました。この技術は、遺伝子編集の精度を向上させるもので、バイオ医薬品の開発など、幅広い応用が期待されています。
オーファンドラッグ開発について
最後に、株式会社フェリクスの國信健一郎代表取締役CEOが、福岡バイオコミュニティにおけるオーファンドラッグ開発についての講演を行いました。希少疾患に対する新たな治療薬の開発に向けた取り組みが詳しく説明され、地域の医療への貢献が進む様子が強調されました。
終わりに
シンポジウムは16:30に閉会となりました。地域のバイオコミュニティの発展に向けた取り組みや、多様な分野の専門家との交流が得られる貴重な機会となったことが参加者に評価されました。今後もこのような取り組みが続くことで、福岡・久留米地域のバイオ技術の進展が期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社久留米リサーチ・パーク
- 住所
- 福岡県久留米市百年公園1-1
- 電話番号
-
0942-37-6111