東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」実施
東京都は、新たなイノベーションを生み出すために、スタートアップ支援展開事業「TOKYO SUTEAM」を立ち上げました。このプログラムは、特に日本の中小製造業(SME)とオーストラリアのスタートアップとを結びつけ、両者の強みを活かした国際協業の架け橋を目指します。
プログラム背景
一般社団法人ベンチャー・カフェ東京は、この事業に採択され、株式会社LambdaやInnovation Dojo Japan合同会社、株式会社アークレブと連携し、国際イノベーションエコシステムを共に構築していくことになりました。
現在、グローバル市場における競争力を高めるためには、ただ技術力を強化するだけでは不十分です。国境を越えた連携がますます重要になります。その中で「TOKYO SUTEAM」は、東京都が掲げる「未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン」に基づいて始まりました。
プログラムの詳細
本プログラムは、日豪双方のエコシステムをつなげるためのさまざまなステップを含んでいます。具体的には、以下のプロセスを通じて課題解決やアイデアの創出を促進します:
- - オンラインでのプレデパーチャーセッションを実施し、双方の市場や文化を理解・共有
- - オーストラリア訪問による実地研修で市場のニーズを把握
- - オーストラリアスタートアップの日本訪問を通じて、技術力の理解を深める
- - MoU(覚書)の締結を目指し、具体的な協業プランを構築
これらの活動を通じ、短期間で3件以上のMoU締結を目指します。
期待される成果
本プログラムの目標の1つは、両国のSMEが持つ技術的・人的資源を結集し、新たな商品開発や市場展開を行うことです。また、オーストラリアのスタートアップと連携することで、最新の技術や市場のトレンドに迅速に対応し、競争力を向上させるチャンスとなります。
全国からの参加を募り(2025年12月〜)、2026年には具体的な活動が始まる予定です。
代表者コメント
参加企業の代表者も期待を寄せています。一般社団法人ベンチャー・カフェ東京の小村隆祐代表理事は、「このプロジェクトを通じて、日本の卓越したものづくり力をオーストラリアのスタートアップ技術課題と結びつけ、国際的なイノベーションエコシステムを構築していきたい」と意気込みを語りました。また、他のパートナー企業の代表も「日豪の協業によって、両国のエコシステムが共に成長することを期待している」とのコメントを残しています。
まとめ
「TOKYO SUTEAM」は、日本の中小企業とオーストラリアのスタートアップがタッグを組むことにより、持続可能なイノベーションを促進する新たなモデルの確立を目指ことが期待されています。東京を舞台に、全世界に向けた新たな挑戦が始まります。今後の進展にぜひご注目ください。