山崎豊子生誕100年を記念した特別な佃煮商品
作家・山崎豊子の生誕100年を祝う特別なプロジェクトとして、大阪の昆布加工品メーカー『小倉屋山本』から復刻版「佃煮真昆布生姜」が数量限定で販売されることになりました。この特別な商品は、2023年9月24日から大阪の主要百貨店およびオンラインショップで購入可能となります。特に、山崎豊子の命日である9月29日に先駆けての販売であり、彼女の足跡を感じることができる絶好の機会です。
「佃煮真昆布生姜」の誕生
この新たに復刻された「佃煮真昆布生姜」は、山崎豊子の遺作『約束の海』を執筆中に開発された経緯を持ちます。山崎先生自身が味わいを求め、試作を重ねる中で、昆布の柔らかさや甘さのバランスについて意見を述べられていました。そのフィードバックを基に、商品は改良を重ねていき、最終的に彼女自身に「おいしいね」と言わしめるまでに完成しました。
使用されている真昆布は、特に肉厚で美味しい北海道道南産のものにこだわり、余計な調味料を使用せずに、煎り炊き製法という特別な調理法でじっくりと炊き上げています。この製法により、昆布が調味液をしっかりと吸収し、風味豊かな味わいを実現しました。こうして完成した「佃煮真昆布生姜」は、2014年4月に発売され、多くの人々に愛されましたが、2021年に残念ながら終売となりました。
しかし、このたびの生誕100年を機に、山崎豊子の昆布に対する情熱を再び形にし、数量限定での復刻が可能となったのです。
小倉屋山本と山崎豊子の関係
『小倉屋山本』は、1957年に山崎豊子の小説『暖簾』のモデルとなった会社で、商人の生き様を昆布を通して描いていました。親しみやすい「佃煮真昆布生姜」には、商人としての誇りや信義を大切にする姿勢が色濃く反映されています。それはまるで、先代から受け継がれてきた伝統が脈々と流れているかのようです。
商人としての高い意識を持つ小倉屋山本は、時代とともに変化する市場に対応しながらも、職人の技を大切にし、常に顧客に喜ばれる商品を提供し続けています。本社所在地は、大阪市中央区南船場に位置し、1848年に設立されて以降、食品製造と販売を行ってきました。
限定販売と価格
今回の復刻版「佃煮真昆布生姜」は、75gあたり税込1,080円で販売され、阪急うめだ本店や高島屋大阪店などの主要店舗に加え、公式オンラインショップでも取り扱われる予定です。この機会をぜひお見逃しなく、本格的な佃煮の味わいを堪能してみてください。
本商品は、食卓を豊かにするだけでなく、山崎豊子という偉大な作家への思いをも込めた特別な一品です。味わい深い佃煮を通じて、彼女の物語と伝統を感じることができます。どうぞご期待ください。