和田長治商店が全国茶審査技術競技大会で個人優勝
2024年9月、お茶の産地である静岡県静岡市の有限会社和田長治商店が、第71回全国茶審査技術競技大会で見事に個人優勝を果たしました。この大会には114名が参加し、和田商店の代表取締役である和田夏樹氏がその栄誉を手にしました。静岡市代表としての個人優勝は、実に8年ぶりの快挙です。
全国茶審査技術競技大会とは?
この大会は、全国各地の茶業に関連する青年たちが集い、茶葉の品質を評価する技術を磨くことを目的としています。特に、産地特有の特徴を理解し、優れた品質の茶を選別する能力を高めることが求められます。大会は毎年開催され、全国茶業連合青年団が主催、農林水産省や各地の茶業団体などが後援しています。
競技の内容
技術競技は通常、いくつかのセクションに分かれ、出場者は各セクションで茶葉を評価しなければなりません。第71回大会では、以下の4つの審査が行われました。
1.
茶品種鑑別競技:荒茶の中から特定の5品種を選定。
2.
生産茶期別判定競技:さまざまな茶期の荒茶を評価。
3.
生産地判定競技:仕上げ茶の外観から産地を判定。
4.
煎出液服用による生産地鑑別競技:煎出したお茶からその産地を特定。
和田氏はこれらの審査で38点を獲得し、コンクール全体で1位を確定しました。
表彰式の様子
表彰式では全国茶業連合青年団の団長から団長賞が手渡され、大会を共にした仲間たちの祝福を受けました。
和田長治商店の歴史
和田長治商店は、1950年に創業した静岡の製茶問屋です。創業以来、地域の生産者や農協、茶市場との信頼関係を築き、70年以上にわたって高品質のお茶を提供してきました。特に、毎年行われる新茶の初取引では、45年連続で最高値での落札という記録を持っています。これは和田商店が地域に根付いた営みを続けてきた証でもあります。
今後も和田長治商店は、美味しいお茶の提供を通じて、静岡県の茶文化を継承していくことでしょう。皆さんもぜひ、静岡のお茶を楽しんでみてください。