日本刀「aikuchi」
2014-03-19 00:00:02

マーク・ニューソンデザイン限られた世界の日本刀「aikuchi」東京で展示!

世界限定10組の日本刀「aikuchi」東京で展示



日本の伝統工芸を新たな形で表現するプロジェクト「aikuchi」が、マーク・ニューソンの手によって誕生しました。このプロジェクトは、従来の武器としての日本刀のイメージを覆し、平和のシンボルとしての新たな役割を提案しています。

展示内容とサポート



2014年3月20日、東京美術倶楽部にて「WOW × Marc Newson “aikuchi exhibition”」として展示が行われます。この展示は、WOW inc.とMarc Newson Ltd、EXS inc.、そして東北経済産業局の共同主催によるものです。会期は午前10時から午後5時までの間、特別開催されます。

aikuchiの意義



「aikuchi」とは、鐔(つば)が無い形状の日本刀を指します。このデザインは古の武器が時代と共に進化し、平和な現代においては護身の道具としての機能を失ったことを象徴しています。日本刀は武器から「お守り」としての価値へと変わってきた過程を表現しています。

日本刀は1000年以上の歴史を持つ伝統工芸であり、その美しさと技術は世界中で評価されています。マーク・ニューソンは、この伝統技術を現代のデザインと融合させることで、「aikuchi」を生み出しました。これは単なる工芸品ではなく、アートピースとしての新しい価値を提供します。

マーク・ニューソンのバックグラウンド



マーク・ニューソンは、多岐にわたるデザイン分野で活躍する著名なデザイナーです。家庭用品から車の内装まで手掛け、革新的なデザインを生み出し続けています。過去に日本に住んでいた経験から、日本の文化への深い理解と尊敬を抱いており、日本刀に対する憧れは特に強いものです。また、今回のプロジェクトにおいても、東北地方の伝統工芸職人たちと共同で制作を進めました。

産地の伝統と職人の技



「aikuchi」プロジェクトでは、刀身制作に関しては法華家という伝統的な刀匠の家系が手がけています。この家系は、700年間以上にわたり技術を受け継いでおり、九代目の法華三郎信房はその系譜を引き継ぎ、現代にも通じる美しい日本刀を製造しています。

また、収納ケースには東北の伝統的な箪笥「岩谷堂箪笥」の職人及川孝一が参加し、その技術も取り入れられています。さらに、漆塗りに関しては秀衡塗の技術が用いられ、多彩な職人技がこのプロジェクトに寄与しています。

未来へのメッセージ



「aikuchi」の展示は、単なる美術品としての日本刀の魅力を伝えるだけでなく、伝統工芸の復興を目指すプロジェクトでもあります。震災後、多くの職人たちがその技術を維持することが難しくなっている今、こうしたアートプロジェクトを通じて日本の伝統が再評価され、未来に繋がることを期待しています。

東京での展示は、来場者に日本の伝統と革新が交わる瞬間を体験する貴重な機会となるでしょう。ぜひ足を運んで、マーク・ニューソンが生み出した新しい形の日本刀「aikuchi」の魅力を体感してください。

会社情報

会社名
ワウ株式会社
住所
東京都渋谷区神南1-14-3
電話番号
03-5459-1100

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。