職業観を育む新たな試み
新潟県湯沢町に位置する「湯けむりの宿 雪の花」は、地域の学生に向けた職業体験プログラムを12月16日から18日の期間で開催します。この取り組みは、株式会社共立メンテナンスが国土交通省北陸信越運輸局からの依頼を受けて実施するもので、観光業界への理解を深める貴重な機会となります。
プログラムの概要
この職業体験プログラムは、中高生を対象にホテル業界の魅力を伝えることを目的としています。参加者は、フロント業務やレストランでの接客など、実際にホテルでの業務を体験しながら、職業観を育むことができる内容になっています。
具体的には、参加者は以下のような業務に携わります:
- - フロントでのお出迎えやチェックイン・チェックアウト業務。
- - 館内の巡回及び大浴場などの点検清掃。
- - レストランでの席案内や料理・ドリンクの配膳。
このように多岐にわたる業務を通じて、ホテル業界で働く際に必要なスキルや心構えを身につけます。プログラムを通じて、お客様に喜んでもらうための工夫を学び、実際の職場の雰囲気や楽しさも体験できる場となるでしょう。
背景と目的
このプログラムは、観光業界への人材不足の対策として、国土交通省北陸信越運輸局の主導で実施されます。昨今、観光需要が回復する中で、宿泊業界は他業種と比較して欠員率が高く、特に接客業においては人手不足が深刻です。これに伴い、学生たちに観光業の魅力を伝え、将来の業界の担い手を育成することが急務となっています。
コメント
「湯けむりの宿 雪の花」の支配人、宮成伸治氏は、「このプログラムを通じて、観光業界において意識の高い学生に私たちの“おもてなし”の心を伝えられることを嬉しく思います。学生たちがホテル業界で働く意欲を持って帰ってくれることを期待しています」とコメントしています。
また、共立メンテナンスは、SDGsの「質の高い教育をみんなに」の実現に向けて、今後も教育支援活動を拡大していく考えを示しています。これにより、学生たちに職業観を育む環境を提供し、地域の観光業の発展にも寄与していくことを目指しています。
共立メンテナンスとは
株式会社共立メンテナンスは、1979年に設立された企業で、さまざまなビジネスモデルを展開しています。ビジネスホテル「ドーミーイン」やリゾートホテル「共立リゾート」の運営、さらには学生寮や高齢者向け住宅の提供を行っており、食・住・癒の3つのサービスを通じて地域社会の発展に寄与しています。
日本の観光業の未来を担う若者たちが、このプログラムを通じて成長し、自らの進路を考えるきっかけとなることが期待されます。今後の展開に是非ご注目ください。