ソラミツの新たなステーブルコイン発行支援サービス
ソラミツ株式会社とソラミツCBDC株式会社は、日本市場向けにステーブルコイン発行のコンサルティング事業を開始しました。これは、資金決済法に基づいた計画を持つ日本の事業者に対し、発行の準備や運用までをサポートする取り組みです。この新サービスは、ソラミツグループが海外で培った知見と経験を基に、日本国内におけるデジタル通貨の発展を促進することを目的としています。
ソラミツのグローバルな実績
ソラミツは、カンボジア国立銀行と共にブロックチェーンベースのデジタル決済システム「Bakong」を開発し、2020年に運用を開始しました。「Bakong」は急激に成長し、2024年までに年間取引数600万件、取引総額は22.6兆円に達するなど、カンボジア国内で広まりました。こうした成功実績に基づき、ソラミツは他国でもCBDCの実証実験を行い、さらにパキスタン中央銀行との連携も進めています。
新サービスの特徴と内容
日本市場向けの新たなサービスでは、ステーブルコインを発行したい事業者に対し、制度設計からシステム構築、運用の全面的な支援を提供します。中心技術として、元々ソラミツが開発した「Hyperledger Iroha」を採用し、高速決済が可能なシステムを実現。この技術は国内外で既に多くの企業や自治体に導入されており、実績も豊富です。
具体的には、以下のようなサービス内容が用意されています:
- - 規制アドバイザリー:資金決済法の要件整理やAML/CFT設計など
- - ソリューション設計:トークンモデルの設計や決済フロー構築
- - 試験・実装支援:迅速なPoCを通じた性能テスト
- - システム連携:銀行や決済ゲートウェイとの接続
- - 運用・監視:パフォーマンス最適化などのサポート
クロスボーダー決済への道
ソラミツは、国内事業者が低コストでスピーディーな国際送金を実現できるようにすることを目指しています。「Bakong」は日本のJPQR規格との接続が完了し、さらなる国際展開も期待されています。今後、インドやシンガポールへもサービス拡大を図り、国際的な選択肢を提供していく計画です。
今後の展望とサービス開始時期
この革新的なサービスは、2025年10月以降に日本国内で実施される予定です。ソラミツCBDCは、海外向けブロックチェーンを用いたCBDCシステムや貯蓄国債制度の開発に特化し、世界のフィンテック市場においても存在感を高めています。
企業紹介
ソラミツは、2016年設立以来、デジタル資産管理やデジタルID領域においてブロックチェーンを活用したソリューションを提供しています。今回の新サービスにより、さらなる社会的インパクトを目指しています。
詳しい情報は、公式サイトやお問い合わせ先で確認できます。