アイヌ文化を全国へ!新しいアイヌ文様ストールのクラウドファンディング
現在、Makuakeにてアイヌ文様をデザインに取り入れたストールのクラウドファンディングが始まった。このプロジェクトは、アイヌ民族の伝統的な文様と現代のデザインを組み合わせ、アイヌ文化を広く愛してもらうことを目的としている。
ストールは2020年に札幌市が立ち上げた「SAPPORO AINU PRODUCTS」事業の一環として制作されたもので、その背景には「現代の暮らしの中に息づくアイヌ文化を伝える」というテーマがある。今回、このストールは完成品として多くの人々に届けられることを期待し、クラウドファンディングが行われている。詳細は
こちらから。
商品情報
ストールの価格は18,000円(税込),サイズは幅170cm、長さ90cm。カラーバリエーションにはオレンジとネイビーがあり、素材はポリエステルを使用している。ストールの一部にはアイヌ文様が刺繍で施されており、ただの模様ではなく、生のアイヌ刺繍の質感を感じられるデザインが特徴だ。
このプロジェクトを手掛けるのは、アイヌ文様の魅力をより多くの人に知ってもらいたいと考える刺繍家の早坂ユカ氏。アイヌ民族の女性たちが創り出す手仕事の美しい工芸品は、どうしても高価になりがちであるが、彼女はその伝統を尊重しつつ、日常生活で使ってもらえる価格で提供することを志している。
早坂ユカ氏のバックグラウンド
早坂ユカ氏は北海道・旭川出身。両親がアイヌ民芸品のお店を営む環境で育ち、幼い頃からアイヌ文化に接してきた。母から受け継いだ刺繍技術や文化を活かし、「アイヌ・アート・プロジェクト」としても活動。国内外でアイヌの伝統舞踊のステージに立つなど、幅広いジャンルで活躍している。さらに、彼女は北海道アイヌ協会から「優秀工芸師」として認定され、いくつかのコンテストでも受賞歴を持つ。
アイヌ民族について
アイヌ民族は、日本の先住民族として、自然を大切にし、万物との共生を重んじる独自の文化を持つ。彼らは主に北海道、サハリン、千島列島に暮らしてきたが、近代以降は様々な試練を受けながらも、伝統を守り続け、新しい文化を創出している。アイヌ文化の理解や伝承は、多くの活動を通じて大切にされている。
札幌アイヌデザイン認証とは
今回のストールは「札幌アイヌデザイン認証」を受けた商品であり、これはアイヌ文化を尊重し、商品開発にあたってアイヌ民族の声が反映されていることを保証する制度である。この認証により、アイヌ文化の多様性が広く知られることを目指し、重要な文化資源としてブランド化を図っている。ストールを手に取って、多くの方々がその美しさと意味を理解してもらえたら嬉しい。アイヌの文様を通じて、文化の魅力が全国へ広がることを期待したい。
お問い合わせ
本プロジェクトに関するお問い合わせは、早坂ユカまで。メールアドレスは
[email protected] です。みなさんの温かい応援をお待ちしております!