小田原民俗芸能保存協会の後継者育成発表会
神奈川県小田原市で、令和7年度の小田原民俗芸能保存協会による後継者育成発表会が開催されます。このイベントは、地元の人々の手によって守られている民俗芸能を後継者に継承するための重要な取り組みです。
日時・場所
発表会は11月9日の日曜日に行われ、午後0時30分から午後3時20分までの予定です。開場は正午となっており、会場は小田原三の丸ホールの大ホールです。住所は小田原市本町1-7-50です。
出演団体
当日は、小田原民俗芸能保存協会に加盟する団体が日頃の練習の成果を披露します。また、特別出演として「外郎売の口上研究会」が参加し、地域に根付いた文化を紹介します。
入場方法
入場は無料で、定員は686名ですので、申し込みは不要ですが早めの来場をお勧めします。駐車場は用意されていないため、公共交通機関の利用や周辺のコインパーキングを利用するようにしてください。
「外郎売の口上」とは
外郎売の口上は、約300年前の江戸時代に創作されたもので、二代目市川團十郎によって作られた音声表現です。この口上は、日本語の早口言葉の楽しさや独特の言い回しにあふれたもので、聴く人々を魅了します。
小田原の「ういろう」家との深いつながりを持つ外郎売の口上は、歴史的な文化財としての価値も非常に高く、小田原市の誇りとなっています。また、歌舞伎の演目としても有名で、十三代市川團十郎や八代市川新之助が襲名時に華やかに披露したことでも知られています。
研究会の活動
外郎売の口上研究会は2004年に設立され、この伝統芸能を地域の文化として広める活動を積極的に行っています。毎年夏には、大ホールでの発表会や「伊東祐親まつり」への参加など、多岐にわたるイベントに参加しており、小・中学校での特別授業も行っています。
まとめ
この後継者育成発表会は、小田原の伝統文化を体験できる貴重な機会です。是非、地域の人々が守り続けてきた民俗芸能の魅力に触れてみてください。
■問い合わせ
小田原市文化部文化財課(0465-33-1717)