エー・ディー・ワークスの新たな挑戦
株式会社エー・ディー・ワークス(ADW)は、福岡市中央区に新たに「クインテッサホテル福岡渡辺通 Comic&Books」を開業しました。このホテルは、ADWが進める一棟再販事業の一環であり、特にインバウンド需要に応える形での新たなビジネス展開を目指しています。
ホテル改修の概要
このホテルは、大規模な改修工事を経て2025年10月に営業を開始しました。ADWが取得したこの物件は、築16年という年齢を感じさせる内装や外装が見直され、約2億円もの投資をかけてバリューアップが行われています。
具体的には、受付エリアや共用スペースの刷新がなされただけでなく、宴会場は簡易宿泊ユニット型のキャビンフロアに改築され、宿泊可能人数を増加させると共に、空間の利便性も向上させています。この取り組みにより、収益性が高いホテルへと再生されました。
インバウンド市場の成長と戦略
政府が掲げる2030年までの訪日外国人客数6,000万人達成を目指す中で、福岡は「アジアの玄関口」として観光都市としての地位を強固にしています。ADWはこの市場の成長を背景に、一棟再販事業のアセットとエリアを拡大し、事業基盤を強化する考えです。
特にADWの特色ある物件仕入れ力と再生ノウハウを生かし、新たなエリアへの進出を目指しています。この取り組みは、宿泊事業の新規開発にも資するものであり、企業全体の価値向上を図ります。
企業のビジョン
ADワークスグループは、不動産を中心とした投資ソリューションを提供する会社で、東京を本拠に大阪、福岡、ロサンゼルスにも拠点を持つ歴史ある企業です。企業としてのビジョンは、今後10年での大きな成長を目指しており、税前利益200億円、BtoCシェア40%の達成を定めています。
ADWの社長、鈴木俊也氏は「我々は、物件再生の経験を基に、新たな事業を展開し、訪日外国人のニーズに応え続けることを目指します」と語っています。
まとめ
「クインテッサホテル福岡渡辺通 Comic&Books」は福岡に新たな風を吹き込む施設として注目を集めており、ADWがどのようにインバウンド需要を取り込んでいくかが、今後のビジネスの鍵と言えるでしょう。手掛ける改修事業と再生業務が、福岡という土地でどのような成功を収めるのか、期待が高まります。