三幸学園とRePlayce、次世代人材教育の新たな提携を発表

三幸学園とRePlayceの業務提携

2025年6月18日、全国に60校以上の専門学校を展開する三幸学園と、次世代人材育成に特化した教育事業を行うRePlayceが業務提携を締結しました。この提携は、アントレプレナーシップ及びキャリア教育、探究的な学びを促進することを目的としています。両者は、非認知能力の向上を目指し、実践的な教育プログラムの展開に力を入れていく方針です。

この提携により、学生たちは個々の能力を高め、未来の社会へとスムーズに羽ばたくことができる環境が整うことでしょう。両者は特に、商業的な課題を解決するための創造的な力を養うことに力を注ぎます。

提携の背景

現在、私たちが生きる社会は「VUCA時代」と呼ばれる変動性、不確実性、複雑性、曖昧性が顕著な時代です。技術の進化や社会の変化に柔軟に対応する力が求められる中で、特に重要視されているのがアントレプレナーシップ教育です。この教育は、単に起業のスキルを学ぶだけでなく、社会問題を発見し新たな解決策を見出す力を育成します。

一方で、現状では日本の教育環境において、アントレプレナーシップ教育の導入が十分でないのが現実です。学校と民間企業の連携不足やプログラム整備の遅れがその大きな理由です。これに対処するためには、教育機関と企業が手を携えて新しい教育の形を構築する必要があります。

具体的な取り組み

三幸学園とRePlayceは、今後の取り組みとして、以下のような教育プログラムを共同で推進していきます。

1. キャリア探究コースの開設
2025年10月より、HR高等学院で提供されるキャリアやアントレ講座をもとに、特別プログラム「キャリア探究コース」を開講予定です。このコースでは、三幸学園の高校生を対象に、オンラインとオフラインのハイブリッド形式で教育を実施します。

2. ビジネスチャレンジコースの開始
2025年6月17日から、飛鳥未来高校をはじめとする学校の生徒を対象にした新規事業立案プログラムである「ビジネスチャレンジコース」を開始します。7回のセッションを通じて、実践的な学びと社会人からのフィードバックを受けることで、自己肯定感の向上を目指します。

3. ビジネスコンテストの実施
今後はビジネスコンテストを主催し、学生たちが起業家から学ぶ機会を提供することも計画されています。アイデアを発表し、評価されることで、非認知能力や自己肯定感のさらなる向上に繋げる狙いがあります。

今後の展望

両社は高校生を出発点に専門分野への展開や大学との連携も模索し、全ての学生が社会で活躍できる環境を整えることを目指します。三幸学園の理事長である鳥居敏氏は、これまでの教育を進化させ、地域の活性化にも貢献していく意義を強調しています。また、RePlayceの山本将裕CEOは、学生が選択肢を持ち、挑戦できる環境作りに貢献することを期待しています。

このように、三幸学園とRePlayceの共同企画は、次世代人材を育成し、未来社会を切り拓く教育の形を先導する新たな一歩となるでしょう。