ツバキ葉化粧水の効果を学術誌に発表!
本報道は、株式会社MTGと五島の椿株式会社が共同で行った研究成果についてのものです。特に五島列島産のツバキ葉を使用した化粧水が肌質に良い影響を与えることが確認され、長崎県立大学の田中一成名誉教授とともにその研究内容が広く権威ある学術誌「応用薬理」に掲載されました。
研究の背景
「応用薬理」は、日本の創薬研究において重要な役割を果たしてきた時間ある学術誌であり、薬効や毒性に関連する研究が数多く発表されてきました。このたび、本研究で取り扱われたツバキ葉化粧水の効果が評価され、科学的かつ実証的なデータが付加されました。この研究の目的は、五島列島産のツバキ葉から得られた蒸留水を配合した化粧水が肌質にどのような影響を与えるかを解明することです。
研究方法
研究は、同一被験者の顔の左右対称部位を利用しハーフフェイス法で実施されました。具体的には、被験者がツバキ葉化粧水とプラセボ(ヒアルロン酸配合)のそれぞれを1日2回、28日間にわたって扉ごと片側に塗布しました。それにより、使用前と使用後での角層水分量と経表皮水分蒸散量(TEWL)を比較して、化粧水の効果を評価しました。
研究結果
結果として、ツバキ葉蒸留水を含む化粧水を塗布したところ、角層水分量が顕著に増加し、変化量は約10A.U.、つまり約30%も上昇しました。また、プラセボと比較しても有意に高い値が示されました。このことは、ツバキ葉化粧水が肌に与える良い影響を示す重要なデータです。
同時に、ツバキ葉化粧水を使用したことで、経表皮水分蒸散量の増加も抑制されました。これにより、化粧水の保湿効果が明確に確認されたといえます。
研究の結論
この研究から、五島列島産のツバキ葉を含む化粧水が角層水分量を持続的に増加させることが明らかになり、その結果、肌の保湿が強化されることが分かりました。その背後には、ツバキ葉の蒸留水に含まれるテルペン類などの成分が関与している可能性が示されました。今後、さらなる研究が必要ですが、この効果が広く認知されることが期待されています。
著者の紹介
本研究の著者には、株式会社MTGの野口智弘や石川崇、櫻井美帆、末次一博、五島の椿株式会社の谷川富隆、長崎県立大学の田中一成名誉教授が含まれています。彼らは各々の専門知識を活かし、肌ケアの新たなトレンドを生み出そうと奮闘しています。
五島の椿プロジェクト
また、五島の椿プロジェクトは、地元長崎県を中心に産学官民の協力を得て、持続可能な産業を目指す取り組みです。このプロジェクトでは、椿を利用した新商品開発から消費までを循環させることで、地域活性化を図っています。女優の吉永小百合さんがサポーターとしてプロジェクトを支援していることでも知られています。これにより、今後も五島列島の資源を活かした特産品が期待されます。
まとめ
このように、五島列島産ツバキ葉を用いた化粧水の研究は、肌質改善や保湿効果において新たな可能性を秘めています。今後もこの分野の進展に注目し、地域とともに発展する化粧品産業を支えていくことが求められています。