生成AIで不登校対策
2024-02-20 10:00:03
生成AIで不登校・ひきこもり対策!東京都教育庁とZIAIがモデル実証開始
生成AIが子どもの未来を拓く?東京都教育庁とZIAIによる画期的な取り組み
近年、深刻化する子どもの問題。いじめ、不登校、ひきこもり…その数は増加の一途を辿り、多くの家庭や学校関係者を悩ませています。東京都教育庁も、この問題に真剣に取り組んでおり、令和4年度には過去最多となる68万件以上のいじめが認知されました。
こうした状況を受け、東京都教育庁はAIスタートアップ企業である株式会社ZIAIと連携し、生成AIを活用した新たな取り組みをスタートさせました。その目的は、子どもたちの心の問題を早期に発見し、適切な支援につなげること。具体的には、生徒が自由に悩みを打ち明けられる「悩みチャット相談システム」を東京都立桐ヶ丘高等学校に導入します。
悩みを打ち明けやすく、早期発見に繋げるAIチャットシステム
このシステムは、ZIAIが開発した傾聴AIアルゴリズムを搭載。生徒は匿名でチャットを通じて悩みを相談することができ、AIがその内容を分析し、必要に応じて学校関係者(教員やスクールカウンセラーなど)に情報を提供します。これは、生徒が抱える問題を早期に発見し、迅速な対応につなげるための重要な一歩です。
システム導入の効果は、生徒のストレス軽減だけにとどまりません。得られたデータは学校側にフィードバックされ、学校全体のサポート体制の強化や、より魅力的な学校環境づくりに役立てられます。まさに、AIを活用したデータドリブンな教育改革と言えるでしょう。
東京都立桐ヶ丘高等学校:チャレンジスクールとしての役割
今回のモデル実証に選ばれた東京都立桐ヶ丘高等学校は、チャレンジスクールとして、不登校経験のある生徒や高校中退経験のある生徒を受け入れています。少人数制によるきめ細やかな指導、体験学習、充実した教育相談体制など、生徒一人ひとりの成長をサポートする環境が整っています。
こうした環境は、AIチャットシステムの効果を最大限に発揮する上で重要な要素となります。生徒は安心してシステムを利用でき、より本音を吐露しやすいためです。
ZIAI:カウンセリングの再発明を目指すAIスタートアップ
ZIAIは、「カウンセリングの再発明」をビジョンに掲げるAIスタートアップ企業です。自殺対策を目的としたAI研究開発を行う非営利団体として設立され、長年培ってきたAI技術と相談データの蓄積が、今回の取り組みの基盤となっています。
ZIAIは、自治体の福祉相談窓口のDX化にも取り組んでおり、その中で、中学生・高校生からの相談が非常に多いことに気づきました。この経験が、今回の教育現場へのAI導入へと繋がったと言えます。
モデル実証期間と今後の展望
今回のモデル実証は、2024年2月20日から3月31日までの期間で行われます。東京都立桐ヶ丘高等学校の全生徒が対象となり、その成果は今後の教育現場におけるAI活用のあり方に大きな影響を与えるでしょう。
東京都教育庁とZIAIの取り組みは、AI技術を活用して子どもたちの心の問題に取り組む、画期的な試みです。この取り組みが成功すれば、全国の学校へと広がり、より多くの生徒をサポートできる可能性を秘めています。AIの活用が、子どもたちの未来を明るく照らす光となることを期待しましょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ZIAI
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号桑野ビル2階
- 電話番号
-
03-6895-0152