グリーンなスキー場
2024-08-05 12:30:37

POW JAPANが提唱するグリーンなスキー場の未来とは?

気候変動が引き起こすさまざまな課題が、特に冬のスポーツに影響を及ぼしている近年、環境団体「POW JAPAN」は新たに「サステナブル・リゾート・ハンドブック」を発表しました。このハンドブックはスキー場関係者への具体的な行動指針を示し、持続可能なスノーリゾートの実現を目指しています。

POW JAPANの活動は、冬を守るために「行動する仲間たちを増やす」「スノータウンのサステナブル化を促す」という二つの大きな柱で運営されています。残念なことに、多くのスキー場は温暖化や気候変動に対する危機感を持っているものの、何から始めればいいのか分からないという声が多くありました。この現状を受けて、POW JAPANは各地のスキー場の声を取り入れながら、国内外の先進事例をもとにハンドブックを製作したのです。

ハンドブックには、スノーリゾート経営におけるゼロカーボン及びサステナビリティに特化した12の具体的なアクションが盛り込まれています。これによりスキー場運営の中から、地域やブランディングへの影響までが含まれた施策を網羅的に見渡すことができるのです。そして、ハンドブックはすべてのスキー場関係者へ配布され、PDF版がWEBサイトで無料公開されています。これにより、スキーヤーやスノーボーダーだけでなく、他の業界の方々にも広く手に取ってもらえる企画となっています。

特筆すべきは、ハンドブックの印刷が徹底した環境配慮のもとに実施されている点です。株式会社大川印刷による印刷は、FSC®森林認証紙を使用し、ノンVOC(石油系溶剤0%)のインキを使ったほか、再生可能エネルギー100%で行われたとのことです。これにより、環境への負荷を最小限に抑えた製品が誕生しました。

また、サステナブル・リゾート・アライアンス(SRA)の新ロゴもお披露目され、その背景には「愛する雪を守る」というメッセージが込められています。このロゴは、加盟するスキー場やスノーボーダー、スキーヤーたちが、手を取り合いながら手がけるサステナブルな未来を表現しています。

2023年12月から2024年3月にかけて、全国的な署名キャンペーンを実施し、2,615の署名が集まりました。これにより新たに9つのスキー場がSRAに加わり、現在は32のスキー場が参加する大規模な取り組みへと進展したのです。

このハンドブックと活動を通じて、パートナーとしてのスキー場だけでなく、周围の自治体や関連企業、さらに他産業にまでこのサステナブルな流れが広がることが期待されています。POW JAPANの取り組みは、気候危機に立ち向かうためのカギとなるでしょう。私たちも、少しでも環境保護に寄与する方法について考えてみる必要があります。


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会社情報

会社名
一般社団法人Protect Our Winters Japan
住所
長野県大町市平20022番
電話番号

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