みんなの未来をつくる!宮城県での建築体験
2024年9月6日、宮城県白石工業高等学校の建築科1年生25名が一建設株式会社主催による「木造住宅の建築現場見学会」と「住宅設計体験会」に参加しました。このイベントは、建築・建設業界の担い手不足を解消するため、学生たちに業界への興味を深めてもらうことを目的として実施されました。
建設業界の現状
国土交通省のデータによれば、2021年の建設業就労者数は1997年と比べ約30%減少。この構造的な問題は、団塊世代の退職により2025年にさらに深刻化すると警告されています。この「2025年問題」を見据え、次世代の建築家や技術者育成が求められています。
現場見学と設計体験
木造住宅の建築見学
参加した学生たちは、実際の建築現場を訪問しました。一建設の社員が基礎工事や躯体工事の説明を行い、実際の作業を観察しました。卒業生の阿部迅也さんは、電動工具の安全な使用方法をレクチャーし、5名の学生が工具を使ってビス打ちを体験しました。この実践的な学びに学生たちは興味を持ち、期待以上の収穫があったようです。
住宅設計の体験
その後参加者は、設計体験のセッションに移りました。一建設の設計部から専門家が住宅設計のプロセスを講義し、3D CADによる実演も行いました。学生たちは、自分が住みたい家の図面を方眼紙に描き、代表者がその発表を行う場面もありました。参加者は、学校では学ばない新しい知識を得ることで、大変満足している様子を見せました。
学生たちの感想
参加した生徒の一人は「先輩から実際の仕事の話を聞けて良かった。ビス打ちが難しかったですが、実践できて良い経験になりました」と語りました。また、別の学生は「自分の設計した図面を褒められて嬉しかった。もっと学びたいと思った」とコメントしました。彼らはこの経験を通じて、将来の進路を考えるヒントを得ることができたようです。
まとめ
一建設株式会社の主催による「木造住宅の建築現場見学会」と「住宅設計体験会」は、学生たちにとって非常に意義のある経験となりました。これをきっかけに、未来の建設業界での役割を果たす担い手が育成されることが期待されます。今後もこのような取り組みが続いて、業界の活性化につながることを願っています。