300年の伝統を生かした大森細工の干支縁起物
静岡県富士宮市に位置する粋響株式会社が運営する通販サイト「伝統屋 暁」では、江戸時代から受け継がれてきた匠の技である「大森細工」を用いた干支の縁起物の限定販売を告知しました。今回の販売は、2024年11月28日までの期間限定で、数量はわずか20体です。皆さんもこの機会に、歴史ある作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。
大森細工とは何か?
「大森細工」は、自ら育てた麦を使用して作られる伝統的な麦わら細工です。大森細工は「編み細工」の一種で、麦わらを直接編む「編み細工」と、裂いた麦わらを用いる「張り細工」に分けられます。中でも「編み細工」の一手法である大森細工は、現在日本国内でわずか2名の職人によって受け継がれています。この限られた職人たちが、300年の伝統技術を守るために奮闘しています。
特に「民藝麦わらの店晨(あした)」の辻享子氏は、職人の道を歩む後継者を育成する取り組みを行っています。SNSを通じて自身の作品を紹介したことで、ウクライナやアメリカからも多くの注目を集め、国外からの依頼も増えているとのことです。
干支縁起物の魅力
今回販売される干支の縁起物は、2025年の干支「み」をテーマにしています。麦の花言葉には「富」「裕福」「希望」「繁栄」という意味があります。そして「編む」という工程には「願いを編む」「富を編む」といった意味も含まれており、更に「四合わせ(シアワセ)」という願いも込められています。
2025年は、干支の中で42番目に当たる乙巳(きのとみ)の年です。この年は「努力を重ね、物事を安定させていく」という意味を持つ特別な年とされ、再生や変化を象徴する草花として麦が使用されているのが特徴です。
デザインと願い
販売される作品には「動」と「静寂」の2種類があり、それぞれ異なる願いが込められています。
- - 動: 瞬間を見つめ大胆かつ丁寧に生きること。
- - 静寂: 目に見えるものの影響を受けることなく、自らの心を整えること。
両者はデザインとサイズ感にも特徴があり、手作りのため個体差があります。別途オプションとしてケースも用意されており、飾る際の安全性を高めています。
購入とその他情報
本作品は非常にデリケートで、強い衝撃を加えたり、無理に引っ張ったりすることは避けるべきです。納期は12月中旬予定で、予約販売も行っていますので、興味のある方はお早めにご確認ください。
伝統屋 暁では、世界に誇れる日本の文化や伝統技術を伝えることを目指しており、手に取ることでその独自の魅力を実感できます。毎年多くの方に愛される干支の縁起物を手に入れて、古き良き日本の文化を感じてみてください。
【販売サイト】
伝統屋 暁
この記事は、伝統文化の重要性やその美しさを伝えたいと願う中で、皆様に新たな価値を提供できることを心から期待しています。