水中ドローンの挑戦
2019-04-13 18:00:04
東日本大震災を風化させない!水中ドローンで行方不明者の捜索を行う株式会社海族DMCの挑戦
東日本大震災を風化させない活動
株式会社海族DMCは、東日本大震災の影響で行方不明となった方々の捜索と遺品の探索を行うために、水中ドローンを導入しました。震災からすでに8年が経過しましたが、未だに多くの家族が愛する人を待ち続けています。このプロジェクトは、そうした人々の心に寄り添うべく、行動を起こしたものです。この活動の背後にある理念は「行方不明者とその家族の存在を風化させない」という強い決意です。
震災発生後の調査で、亘理町の護岸工事中に見つかった白骨化した遺体は、その現実を改めて私たちに突きつけました。このような痛ましい出来事を繰り返さないためにも、行方不明者の捜索活動が急がれます。事実、この沿岸地域は多くの課題を抱えているのです。
会社の目的と取り組み
2019年4月に設立された株式会社海族DMCは、宮城県亘理郡を拠点に「IT×水中ドローン×船」を活用し、新たな事業を展開しています。私たちは、環境問題に対する解決策を模索し、次世代への学びの機会を提供していくことを目指します。また、SDGsに基づいた活動を通じて沿岸部の海洋汚染問題にも取り組み、水中ドローンを用いた調査を行っています。
例えば、プラスチックゴミの実態調査や海洋生物の生態調査を行うことで、海洋環境保全に寄与することを目指しています。こうした活動を通じて、未来の環境問題に対して積極的な取り組みを続ける姿勢が重要です。
学びの機会の提供
私たちは、海というテーマを通じて、さまざまな世代の方々に海や自然に対する知識や理解を深めてもらうことを目的としています。海とのふれあいやマリンスポーツを通して、防災意識を高め、海に関する理解を深めることが重要です。
現在でも毎年1000件を超える海洋事故が発生しており、行方不明者は少なくありません。私たちの活動が多くの方々の命を救う手助けとなることを願い、全力で取り組んでいます。
震災の記憶を未来に継承する
私たちが目指すのは、東日本大震災の記憶を風化させず、次世代に伝えていくことです。震災の経験者として、被災地に寄り添いながら、海を取り囲む環境管理を推進していきます。海の厳しさを忘れずに、同時にマリンスポーツの楽しさを体験する機会も提供していきます。新たな海の魅力を発見することで、次の世代に受け継いでいく「財産」を生み出すことが私たちの使命です。
支援のお願い
震災から8年が経過し、多くの支援のもと、私たちは水中ドローンの購入が可能となりました。このドローンを活用し、岩手、宮城、福島の沿岸地域での海洋実態調査や探索、遺品捜索に活用します。また、海洋生物の研究や発見にも役立てていきます。私たちの取り組みは、皆さんからの支援によって成り立っており、今後も地域に貢献できるよう尽力して参ります。
会社情報
- 会社名
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株式会社海族DMC
- 住所
- 宮城県亘理郡亘理町荒浜鳥の海7-6亘理町B&G海洋センター
- 電話番号
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0223-33-2210