能登町に新たな救助システム「DRS」が導入
AUTHENTIC JAPAN株式会社(福岡市)の代表取締役、久我一総氏は、同社が開発した「DRS」(ダイレクト・レスキュー・システム)の発信機を石川県能登町に寄贈しました。このシステムは、山岳地帯を主な活動領域としていた「ココヘリ」に基づいて進化したもので、街でも利用可能な位置特定技術を提供します。
DRSの機能と特長
「DRS」は、GPS、Bluetooth通信、そして専用の電波を連動させて使用することが特徴です。これにより、発信機を持つ人の正確な姿勢が特定できます。これは、最新技術を駆使した捜索が可能となるため、例えば高齢者の徘徊や子どもの迷子、さらにペットの行方不明時でも急速にアプローチすることができます。
また、大規模災害時には、家族の居場所を迅速に確認できるため、心強いサポートとなるでしょう。このような機能は、特に自然災害が頻発する地域にとって非常に重要です。
背景と寄贈の理由
この寄贈は、能登半島で発生した地震以降、地域の安全対策が求められる中で実現しました。AUTHENTIC JAPAN株式会社は、地元の人々に安らぎと安全を提供しようと考え、能登町との協議を通じて支援を行う決定を下しました。
今回寄贈された「DRS」発信機は、能登町の公立小学校に通う児童たちに配布される予定です。これにより、地域の防災意識が高まり、一つの教育の機会としても活用されることが期待されています。
会社概要
AUTHENTIC JAPAN株式会社は、山岳捜索サービス「ココヘリ」をはじめとしてさまざまなサービスを展開している企業です。久我一総氏は、1978年に福岡で生まれ、西南学院大学を卒業後、パナソニック株式会社に就職。渡英後、無線機器の企画に関わり、2012年に独立して同社を設立しました。彼のビジョンは、技術を通じて人々の安全と安心を提供することにあります。
これからもAUTHENTIC JAPAN株式会社は、地域社会に貢献する姿勢を堅持し、災害時のサポートを強化していくとしています。安全・安心な地域社会の実現に向けて、今後の活動にも注目です。