防水工事の未来を切り開く新設備が関西に導入決定

防水工事の分野で新たな一歩を踏み出すべく、株式会社大原商会が新しい設備の導入を発表しました。この設備は、関西地域で数台しかない特別なものであり、2020年12月に運用が開始される予定です。この導入によって、防水作業の効率が劇的に改善されることが期待されています。

新設備の特長

新たに導入される設備の最大の特徴は、その「コンパクト設計」です。あらゆる現場に柔軟に対応できるため、限られたスペースでの作業にも最適です。また、短い循環時間を誇るこの設備は、施工スピードの向上にも寄与します。さらに、大型吐出量を実現しており、これによって高効率な施工が可能となります。

遭遇することが多いのが、作業性の向上を実現する「軽量ヒーターホース」です。このホースユニットを使用することで、従来の屋上防水工事に必要だった多くの手間を省き、効率的な吹き付け作業ができます。

現場での効果

この新しい設備を導入する背景には、従来の作業方法における非効率性がありました。これまでは、ウレタン樹脂といった材料を一度地上に運び、それから防水塗料と混ぜ合わせ、さらに屋上で作業する必要がありました。しかし今回の革新的な設備を使用することで、防水塗料を地上からホースで直接吸い上げることが可能となり、以前は10人以上必要だった作業員がわずか3人ほどで同じ作業を行うことができます。

この新しい施工方法は、特に広い面積の現場でその効果を発揮します。これまでは手作業での施行が主流でしたが、吹き付け作業が可能になったことで、少ない人数でも質の高い施工が実現します。さらに、塗料の乾燥時間も短縮されるため、作業全体の効率性が向上します。また、モーター式コンプレッサーを採用しているため、施工作業中の騒音も大幅に軽減されています。